NATUREニュージーランド

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カレカレビーチでキャンプの夜!テント担いで、「トンネルキャンプサイト」へ

カレカレビーチでキャンプの夜!テント担いで、「トンネルキャンプサイト」へ

オークランドにはたくさんのビーチがあるけれど、僕がいちばん気に入っているのはカレカレビーチという西海岸のビーチだ。森に囲まれた黒砂のビーチは観光客もおらず、いついっても波と風の音だけが聞こえ、ちょっとしたパワースポットのような気配さえある。

今回、ずっと行ってみたかったカレカレビーチ上の唯一のキャンプサイト「トンネル・ポイント・キャンプサイト Tunnel point campsite」に泊まってきたのでレポートしてみよう。大都会オークランドのすぐそばとは思えない、素晴らしいテント・ナイトを過ごすことができた。




カレカレビーチをトレッキング:概要

カレカレビーチ「トンネル・ポイント・キャンプサイト」とZion Hill Trackをつなげたループトラック

【レベル】中級 (※砂浜を歩くのは体力がいる)
【タイム】一泊二日 (※泊まらない場合は4時間くらいで歩ける)
【距離】約10㎞
【コース内標高】265m
【見どころ】カレカレビーチ唯一のキャンプサイトと、崖からの大展望

コースはカレカレビーチの駐車場からスタートする。

カレカレビーチをひたすら南へ歩き、40分でトンネル・ポイント・キャンプサイトに到着。キャンプサイトはただそれを示す看板と、砂丘によって風から守られたいくつかのテント用の平地があるだけだが、波の音と満点の星空が味わえる素晴らしいスポットだ。(注:水道や川がないので水は持参する)

翌朝はしばらくビーチを南下し、山に入っていくと同時にコースはUターンして北上する。Zion Hill Trackを登り、崖の上の森を通って絶景を眺め、カレカレビーチの駐車場まで戻っていく。

タイムとしては、ざっくりとビーチを1.5時間、森を2.5時間でトータル4時間と捉えておくと余裕もてると思う。

トンネル・ポイント・キャンプサイトへ!

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カレカレビーチを南へトレッキング。砂に足を取られて、なかなか前に進まない。

 

はじめてトレッキングの対象としてカレカレビーチを歩いたのだけど、ここは果てしない砂の世界だ。砂浜でもない。砂丘でもヌルい。そう、まるで砂漠を歩いているという表現がいちばんしっくりくる。

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トンネル・キャンプサイトは、このトンネルのすぐ向こう!

 

トンネル・キャンプサイトという妙なネーミングは、キャンプ場の隣に、人がやっと通れるくらいの短いトンネルが掘られているから、らしい。トンネルをくぐると、ちょうど浜風が防げそうな窪地が芝生のキャンプ場になっていて、湿地のような水たまりにはトンボや蜂、水鳥が自然のままに暮らしていた。まるで砂漠の中のオアシスのようだ。

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カレカレのトンネルキャンプサイトの隣の湿地。ありのままの自然だ。
カレカレビーチ テント キャンプ ハイキング トレッキング 
トンネル・キャンプサイトでテントを張った。

 

僕が泊まった日は雲がなく、ミルキーウェイ(天の川)や南十字星もばっちり見えた。
小さな明かりを頼りに本を読む。大地に挟まれ、星空を見上げ、本を読む。ただそれだけのことが、心の底から充実感を与えてくれる。

ザイオン山(273m)登頂。崖からカレカレビーチを堪能!

トンネル・キャンプサイトからもうしばらく浜を歩くと、コースは森に入っていく。一気に標高を稼ぎ、まずはザイオン山(Zion Hill)へ向かうことになる。

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ザイオン・ヒル・トラック。明るく、いい森だ。

 

カレカレビーチ沿いの森は、カウリやその他ネイティブツリーたちの老木が茂る、明るくていい森だ。きっと人の手が入っていない原生林なんだろう。

僕はいつもこんな素晴らしい成熟した森を見ると、
「モアが絶滅せずにこの森を歩いていたら、どんなに面白かろう。」
と思ってしまう。モアとは昔NZにいたエミューのような飛べない鳥だ。モアがいれば、きっと森歩きも違った緊張感のようなものを持てたに違いない。

カレカレビーチのそばまでくると、標高を下げる前に大展望が広がる。これをご褒美に一気に下り、また日常へと戻っていく。

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カレカレビーチのザイオンヒルトラックが最後に見せてくれた大展望

キャンプ場の予約・支払い方法

ちなみに、キャンプ場はオークランドカウンシルの管轄なので、キャンプ場はオンラインで先払いしておくことになっている。キャンプサイトには誰も見回りにはこないけどw、使用料は払うようにしておこう。オークランドカウンシルのキャンプ場予約支払いページはこちら

オークランドのトレッキングコース・ガイドはこちらから!

オークランド地域のキャンプ場情報(探し方から予約方法まで)はこちら!

ニュージーランドの自然と言えば南島の森や海がイメージされるかもしれないけれど、意外なことに大都市オークランド近郊にもキャンプ場を伴った“遊べる自然”がたくさん眠っている。特にリージョナル・パークと呼ばれる、日本語で県立公園や自然公園と言った感じの保護区をはじめとして、ガイドブックに載らない自然がよく残されている。オークランドに住んでいる僕の感覚からすると、このオークランド近郊の自然でさえ、遊びつくすには2~3年は要すると思えるほどだ。さて、このページではオークランド地域のキャンプ場の探し方と、予約...

Last Updated on 2022年9月22日 by 外山みのる

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