NATURE ニュージーランド

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Q&A ニュージーランドにヘビっているの?

皆さんから寄せられた素朴な疑問にお答えしていく「ニュージーランドQ&Aコーナー」。

今回のお題は、「ニュージーランドにヘビっているの?」

毒蛇の有無、これは確かに気になるだろう。特に家族づれで旅行するなら、危ない生き物の情報は押さえておきたい。今日はNZのヘビについて、お答えしてみよう。

ニュージーランドにヘビっているの?

snake

まず、答えから書いてしまうと、

ニュージーランドには一種類もヘビはいない。

従って毒蛇もおらず、普段の観光ではもちろん、キャンプやトレッキング中に気をつけなければならない大型の生きものはニュージーランドには生息していない

ニュージーランドの生態系の頂点は「鳥」だ。
鳥の天敵というのがまったくいない世界的にも稀な国と言っていい。

つまり、ヘビどころか、もともと哺乳類すらいなかった(コウモリを覗く)。だからこそ、キーウィなど、たくさんの飛べない鳥たちがニュージーランドに誕生したのだ。

NZにヘビがいない理由は?

iPhone, iPad, Snake painted using SketchBook Pro (this is the version prior to Snapseed filters)

ニュージーランドにヘビがいない理由は、おおきく分けて3つある。

1つには、NZの国土が太古の昔から大陸とは離れていたから。
2つめは、NZの国土は一度ほとんどが海面に没したから。
3つめは、現代のNZの国土も、隣国から2000キロも離れているから。

かつて超大陸のゴンドワナから約8,000万年前に分離したニュージーランドは、それから一度もほかの大陸と接することなく海に浮かび続け、その間に生き物たちは独自の進化を遂げていった。ほかの大陸で恐竜が絶滅し、哺乳類が誕生する以前から島として独立していたために、ニュージーランドでは哺乳類の進化が起こらなかったのではないか、と言われている。これこそがニュージーランドに飛べない鳥が多く起こった理由だ。

さらに、最近の研究では、ニュージーランドは2500万年~2300万年に一度海面にほとんどが没したのではないか、とも言われている。これが「完全に没した」のか「ほとんど没した」のか、その結論は出ていないが、どちらにせよ、もし当時のニュージーランドに大型の生きものがいたとしても、この時期に絶滅してしまったはずだ。万が一、その時までヘビが生息していたとしても、数百万年に及ぶ受難の時代になったに違いない。

そして、現代でも(つまり、ここ数万年)ニュージーランドは隣国からも遠く離れた位置にある。最寄りのタスマニア島でも約2000キロもあるのだ。これは日本の北海道から鹿児島の直線距離ほどもある。こんなに距離があると、めったなことでは大型の爬虫類などはまとまって上陸できないと言っていいだろう。

これらの3つの奇跡のような現象が折り重なって、ニュージーランドはヘビのいない珍しい国になったのだった。

詳しくは以前記事にまとめてあるので、参考にしてほしい。

【最新版】ニュージーランドに飛べない鳥が多い3つの理由

ニュージーランドには飛べない鳥が多く暮らしている。国鳥にもなっているキーウィや、世界で唯一の飛べないオウムとしてテレビにもよく登場する「カカポ」、50年間も絶滅していたと思われていたクイナ科の「タカへ」など、世界でもここだけのユニークな生態を持った…

………

ただし、ニュージーランドの自然がまったく安全かと言うと実はそうでもない。
毒クモや、毒のある植物については別の記事でお伝えしていこう。

ABOUT THE AUTHOR

園芸/造園/個人ガイド/コラム外山みのる
ニュージーランド(オークランド)在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。移住を目指して家族で奮闘中。お仕事は園芸や造園、個人ガイド、コラム執筆。

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