NATURE ニュージーランド

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Q&A ニュージーランドにスズメバチのような危ない蜂はいますか?

皆様からのニュージーランドに関する疑問にお答えする「Q&Aコーナー」。

今日の質問は「ニュージーランドにはスズメバチのような危ない蜂はいますか?」

日本ではアシナガバチやスズメバチのような毒を持った蜂がいて用心しなければいけないけど・・さて、ニュージーランドではそういったハチへの対策はいるのだろうか?

ニュージーランドに危ない蜂はいる?

結論から言ってしまえば、残念ながら、危ない蜂はニュージーランドにもいる。

本来ニュージーランドには、日本でいうスズメバチやアシナガバチのような危ないハチはいなかった。でも、20世紀以降に外来種が続々と他国から入ってきてしまっている。

ニュージーランドの危ない蜂は主に4種類。ジャーマンワスプ、コモンワスプ、アジアンペーパーワスプ、オーストラリアン・ペーパーワスプだ。

なぜ有害なハチが入ってきてしまったのか。もともといた在来のハチはどうなのか。
順を追って説明してみよう。

ニュージーランドに元から住んでいるハチたちは、おとなしい。

ニュージーランドのジガバチの一種。最終手段として人を刺すことはあると言われているが・・。photo by temotukairangi

 

ニュージーランドの在来のハチたちは、基本的に小さいものが多い。
コバエのような小型の黒いハチで、地面に爪楊枝であけたような小さな穴をほって暮らしている。人畜無害なものがほとんどだ。

ニュージーランドの在来種で人を刺す可能性のあるのは、Solitary hunting waspsと総称されるアナバチ・ジガバチの種類 (集団で動かずソロ活動をして、穴を掘って巣を作るタイプのハチたち。ざっくりと。)。でも、僕は日本でジガバチに刺されたという話は聞いたことがないし、ニュージーランドでもない。「最後の防衛手段として刺すこともあります」という程度だから、ニュージーランドの在来種はほぼ無害といっていいだろう。

そうなると気になるのが、やはり外来のハチ。実は日本にいるようなアシナガバチも、ニュージーランドに住み着いてしまっている。

ニュージーランドに住み着いた危険なハチたち

外国から侵入してニュージーランドに定着してしまった4種類の外来のハチを挙げてみよう。船の積み荷に紛れるなどして、いずれも意図せず国内に持ち込まれ、北島を中心に定着してしまっている。

  • German Wasp (生息地:NZ全域)
German Wasps photo by Flicker

 

  • Common Wasp (生息地:NZ全域)
Common Wasps photo by Flicker

 

  • Asian paper Wasp (生息域:北島全土と南島北部)
Asian Paper Wasps photo by Flicker

 

  • Australian Paper Wasp (生息域:北島北部)
Australian paper wasps photo by Flicker

もしニュージーランドで危険なハチに出会ったら・・

4種のうち、最も危ないのは上の2種類、ほとんど見た目が同じGerman waspsとCommon Wasps。森や牧草地沿いの茂みなど、比較的どこにでもいる。スズメバチの巣のような大きなボール状の巣を、地面の下や茂みの中などにこしらえるので、森で見かけるとかなり威圧感がある。野原で単体のハチに出会う分には何にも悪さはしないが、不用意に巣に近づけば先制攻撃をしてくる。

アシナガバチは英語ではPaper Waspsと呼ばれる。なるほど、紙のような素材で巣を作るからだろう。ペーパー2種については、巣の形や場所、刺された時の痛さは日本のアシナガバチをイメージすればいい。

森で彼らに出会ったらどうしたらいいだろう?
上述のように、ただ飛んでいるだけのハチは、よほど捕まえようとしない限りまったくの無害なので気にしない方がいい。もしハチが多く旋回し、羽音がたくさん聞こえる茂みがあれば避けて通ろう。とにかく巣に近づかないこと。近いと思ったら逃げること。これだけで不運な遭遇はゼロに抑えられると思う。

もしもNZでハチに刺されたら・・

ハチに刺された時の対処法を覚えておこう。NZでなくとも、覚えておけばアウトドアシーンで役に立つはずだ。

  1. まず、安全確保。できる限り早く、巣から離れる。
    とにかくまずはこれ。ハチから逃げよう。
  2. 毒をだす
    刺されてすぐなら毒は患部にあるから、皮膚をつまんで毒を出そう。口で吸わないほうが余計な感染が防げる。ポイズンリムーバーがあると便利だ。(下記リンク)
  3. 水で洗って、氷などで患部を冷やす
    ハチ毒は水溶性
    。患部をきれいな水で洗う。
    そのあと、ぬれタオルでもいいから、患部を冷やすこと。
  4. 薬を塗る。ひどければ病院へ。
    抗ヒスタミン剤(※ヒスタミン=かゆみの原因物質)の市販薬を塗る。基本的に虫刺されの軟膏でいいが、トレッキングをするなら専用のを持っておくといい。NZでも買えるが高いから、日本で買って持っていくとよい。(下記リンク)
    なお、何度もハチに刺されている場合「アナフィラキシーショック」という急性のショック状態に陥ることもありうる。吐き気や息苦しさ、じんましんなどが出たら、とにかく早く病院へ駆け込もう。(NZでは救急車はダイアル111。)

以下、NZに限らずトレッキングに必須の、日本で買っておきたいハチ対策グッズ。

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