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ニュージーランドの3,000kmロングトレイル「テ・アラロア」。日本人の踏破は?

数あるニュージーランドのトレッキングコースの中でも、僕が常々「いつかはやってみたい」と思う、究極のコースがある。

総延長3,000km、ニュージーランドが誇る最長のロングトレイル、「Te Araroa(テ・アラロア)」だ。

国の北の端から南の端まで歩き抜くという途方もないスケールをもったテ・アラロアとは、一体どんなコースなんだろう?
そして日本人の踏破者はいるのだろうか?

この記事では、僕が現時点で知りうる「テ・アラロア」のすべてを書いてみたい。

ニュージーランドの最長トレイル「テ・アラロア」

テ・アラロア by Flicker

 

北はケープ・レインガから、南は海の幸で有名なブラフまで。ニュージーランドには、まさに地図上の北と南を線で結んだトレッキングコースがある。「Te Araroa(テ・アラロア)」と名付けられたそのコースは、総延長約3,000km、通常120~150日(4,5か月!!)をかけて走破する超ロングトレイルだ。

初めて聞く人には驚きかもしれないけれど、世界的に見てもロングトレイルという挑戦は山歩きの極地ともいえるもので人気が高い。アメリカにある総延長4,260kmもある「パシフィック・クレスト・トレイル」や「アパラチアン・トレイル」、「ジョン・ミューアトレイル」などは世界中からハイカーがやってくる聖地のような場所だ。僕も日本にいるときにこれらを走破した日本人・加藤 則芳氏の著書『メインの森をめざして-アパラチアン・トレイル3500キロを歩く』を買って読み、いつかはロングトレイルの世界に踏み込みたいと思ったものだ。

「テ・アラロア」は、そんなロングトレイルの人気の高まりを受けて2011年と比較的最近になって完成した。初年度は走破者はたったの30人ほどだったそうだけど、2015年には年間350人が走破。新たなロングトレイルとして、世界的に認められつつあるようだ。

「テ・アラロア」のコースは?

コースのマップはこのようになっている。(スクロールや拡大ができる。)

面白いのは、これらのコースは新規に開拓されたものではなく、トレッキング大国NZらしく既存のコースをうまく組み合わせてできたということ。トンガリロやファンガヌイのカヌージャーニーなど、人気の「グレート・ウォーク」もいくつか含まれているのも見逃せない。

ちなみに、僕が住むオークランドもよく見ると通過していて、実際に僕もトレッキングを楽しんでいたら「Te Araroa」と書かれた看板があって「あ、ここも3,000kmトレイルの一部なんだ!?」と驚いたことが何度もあった。(逆に言えば、一般の人でも部分部分なら楽しめるということでもある!)

また、うまいこと定期的に街を通過するようにもなっていて、時々は街に降りて熱いシャワーと暖かいベッド、なんていう選択ができるのもこのコースの特徴になっている。

「テ・アラロア」の日本人踏破者は?

te araroa by Flicker

 

ネットで検索をかける限り、2人の日本人がヒットした。

  • 長沼商史(ナガヌマ ヒサフミ)さん 2013-14年にかけて踏破
    他に日本人がヒットしないので、日本人で初?踏破者かもしれません(未確認・知っている方はコメントください!)。
    ブログはこちら
  • 齊藤正史(サイトウ マサフミ)さん 2014-15年にかけて踏破
    この方はクラウドファンディングで資金集めをなさったみたいですね。ブログはこちら

また、「テ・アラロア」の公式HPには、過去の踏破者や現在進行形で歩いている人たちのブログやFBのリンク集がある。たいていは英語のページになってしまうけれど、興味のある人は見てみるといいかもしれない。

リンク ー テ・アラロア参加者のHPリンク一覧ページ

「テ・アラロア」をやってみたい!でも、いくら必要!?

maoriの彫刻 by Flicker

 

いくつか走破者のブログを読んでいるうち、「やってみたいなぁ」と漠然と思っている人にはありがたい、Q&Aをよくまとめたページがあったので、最後に紹介しておきたい。

Te Araroa – The Long Pathway というブログ内の、
Planing- what will it cost」と
Planing- what to expect」、そして「Planing- Gears」という記事。

これによると、総資金は平均して約NZ$6,000、約50~60万円がかかるみたいだ(航空券やギア代は別途)。この著者は食費は一日10ドルと決め、平均して週に一回はベッドで眠ったという。ただし、中にはNZ$10,000以上を使っているハイカーもいたらしい。これはあくまで“だいたい”ということだろう。

面白いのは、注意書きとして、「街に降りた時のジュースやテイクアウトの食事が食べたいという衝動をナメちゃいけない!(don’t underestimate the temptation of a soda ($3+), coffee ($4.50), hamburger ($8+), or huge indian meal ($18) when you hit a town.)」とあって、確かにこの衝動を抑え込めるかどうかが予算のカギになりそうだ。

他にもいろいろと細かい点が記されているので、もし本気で考えている人がこの記事を読んでいたら、いろいろとハイカー一覧のブログを読んでみてほしい。(もし日本人で新たに踏破した方がいれば取材させていただけるとありがたいです。メールでご一報ください!)

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