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いくつ知ってる?世界に流通する『7大オイスター(カキ)』

3月に入り、ニュージーランドが誇る牡蛎「ブラフ・オイスター」が解禁され、僕もさっそくオークランドの港にあるレストランへ”解禁祝い”に行ってきた。NZ産のこのカキは小ぶりながらクリーミーでおいしく、現地では大人気だ。

ところでブラフオイスターの殻は、日本で見慣れたカキとはずいぶん違ってまん丸なカタチをしている。それを見ていると、ふと日本のカキとはどう違うのだろう?と疑問がわいてきた。

日本にも真牡蛎、岩牡蛎、いろいろあるけれど、世界にはいったい何種類のカキがあるんだろう?そして「ブラフ・オイスター」の位置づけって?今日は世界で流通する主なオイスターを挙げてみよう。調べてみると、意外にも7種類に絞られることが分かった。

カキの種類は、なんと150種以上!

世界には150種類以上の牡蛎が食用、あるいは薬用などに利用されている。
これらは単にカキの品種の数ということではなく、「品種」「産地」「繁殖(養殖)方法」などで分けられるようだ。

たとえば日本の「真牡蛎」と「岩牡蠣」は分類上は同じCrassostreaに属するが、産地(ざっくり分けて真ガキは太平洋側、岩ガキは日本海側)や水揚げ時期によって味や大きさが変わってくる。こうした場合、別の名前(ブランド)が付くわけだ。

150以上もある牡蛎のうち、世界で最も流通する「7大オイスター」は以下の通り。

世界のカキ1:パシフィック・オイスター(真牡蛎)

Pacific Oyster by Flicker

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学名: Crassostrea gigas
通称:ジャパニーズ・オイスター、真ガキ

世界市場の7割以上がこのパシフィック・オイスター。
生命力&繁殖力が強いので世界中で生産されている。しかもその多くは日本の牡蛎をベースに品種改良されたものだ。ニュージーランドでも、基本的にレストランで牡蛎を注文するときは「パシフィックかブラフ、どちらにしますか?」と聞かれる。日本でもニュージーランドでも、もっともよく食べられている牡蛎と言っていいだろう。

世界のカキ2:クマモト

kumamoto oyster by Flicker

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学名:Crassostrea sikamea
通称:熊本オイスター

日本の熊本の名がそのまま品種の名「Kumamoto」として流通している。
もともとは熊本海域のみで採れていた牡蛎だが、戦後の紆余曲折のなかでアメリカのワシントンに輸出され、以降は主にアメリカの牡蛎として生産されている。日本では希少で、品種の復興プロジェクトが進んでいる。パシフィック・オイスターの仲間だけど、小ぶりで丸みを帯びた貝が特徴的。

世界のカキ3:ヴァージニカ

Eastern Oyster Point aux Pins
学名:Crassostrea virginica
通称:イースタンオイスター(Eastern Oyster)、アトランティック・オイスター(Atlantic Oyster)

アメリカの東海岸に自生する牡蛎。もともとアメリカにはこのヴァージニカとオリンピアしかいなかった。平べったい貝殻で、あまりクリーミーではないさっぱり味。「Blue Point」のブランドが知られている。

世界のカキ4:オリンピア

Olympia oyster cluster

学名:Ostrea lurida
通称:Oly、タイニー・パシフィックオイスター

アメリカの西海岸に自生する牡蛎。かなり小ぶりで、成長するのに時間がかかる。グールドラッシュ時代に大人気となり乱獲され、1800年代には一時期絶滅状態にまでなってしまったが、現在は養殖が再開されている。

世界のカキ5:ヨーロッパヒラガキ

Belon

学名:Ostrea edulis
通称:ブロン (Belon)、ヨーロッパ牡蛎、フランス牡蠣

ブロン(Belon)のブランド名で有名なヨーロッパ自生の牡蛎。平たく、丸みを帯びた貝殻をしている。
ヨーロッパの牡蛎と言えばブロンとされるが、厳密にはフランスのブロン川河口付近の海域で採れたものだけがこう呼ばれる。1970年代にとある理由で個体数が激減、現在のヨーロッパでは日本産の真ガキが養殖されている。

世界のカキ6:シドニー・ロック・オイスター

Sydney Rock Oysters

学名:Saccostrea glomerata

名前の通りオーストラリアに自生する牡蛎。数がすくなく、他媒体の「世界で流通するオイスター」特集ではこのカキを含めない場合も多い。
クマモトに似たカップ型の小ぶりな貝で、成長するのにパシフィックの2倍はかかるので高価だが、その分味は濃厚でクリーミー。

世界のカキ7:ブラフ・オイスター

Bluff Oyster @ Auckland fish market

学名:Ostrea chilensis

この記事はこのブラフを紹介したいがために書いたようなもの。
ニュージーランドが誇るブラフオイスターは、南島の最南端、ブラフ海域で採れるものだけがそう呼ばれている。カップ型の小ぶりな貝だが、冷たい海でゆっくり育った牡蛎は味が締まっていておいしい。

1860年から養殖が始まったとされており、ほぼニュージーランド建国と同時に歴史がスタートした由緒あるシーフードだ。ブラフまで行かなくても、各都市のシーフードレストランで食べられる。シーズンはNZの秋から冬にあたる3~8月ごろ。お値段は大体一個5ドル(約400円)ほど。

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