NATURE ニュージーランド

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な、なんだコレ?トレッキング中に見かけたカワイイ植物『キドニー・ファーン』

原生林を歩いていると、思わず立ち止まって眺めてしまうようなカワイイ植物に出会うことがよくある。というか、多すぎるせいで、いつも一緒にあるく奥さんには置いていかれてしまうくらい(笑)、ニュージーランドの森は面白い植物であふれている。

先日オークランド沖合に浮かぶランギトト島を歩いていたら、山の上のほうで奇妙な植物の大群落を見つけた。まん丸で、太陽にすかすと”血管”が丸見えなくらいペラペラの植物。こいつは名前をキドニー・ファーンというらしい。直訳すると、肝臓シダ。いったい、どんな植物なんだろう?

NZ固有のシダ『キドニーファーン』

ニュージーランドは最大で10メートルを超えるツリー・ファーン(木性シダ)から、最小20㎜のものまで、大小さまざまなシダがいる。ウェットな気候のおかげか実はシダだけで200種を超えるシダ王国だ。その中には、「これなんだ?」とそもそもシダに見えない植物もある。たとえば、ぼくが今回見かけたシダはこんな形だ。

キドニーファーン kidney fern
キドニーファーン

調べてみると名前は『キドニーファーン』というらしい。由来はシンプルに”形が肝臓に似ているから”。「なんとまぁ適当な名のつけ方だなぁ・・」とこれまでもNZの植物図鑑を見て何度も思ったけれど、キドニーファーンも他に負けない単純さだ。

ただし、このキドニーファーンの生態はけっこう面白い。上の写真のキドニーファーンは、どうやら「のどが渇いた」と言っているようだ。つまり、雨がすくないとこうして背中を丸めて余計な水の蒸散を防ぎ、次の雨が来たらまた傘を広げるようにピンピンに葉を広げるという。葉っぱが丸いのは、おそらく光が届きにくい森の地面で、なるべく太陽光を集めようと考えた末の最適解なんだろう。

Kidney Fern Emerging

ハイキング好きにとってはキドニーファーンが全開になる気候はあまり嬉しくないけれど、あまりしぼんだ彼らを見るのも忍びない・・。雨が降ったら、きっとまたキドニーファーンを探して写真を撮ってみたいと思う。

kidney fern nz キドニー ファーン
キドニーファーン2

参考:NZ環境省(DOC)- Ferns

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園芸/造園/個人ガイド/コラム外山みのる
ニュージーランド(オークランド)在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。移住を目指して家族で奮闘中。お仕事は園芸や造園、個人ガイド、コラム執筆。

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