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真っ暗な洞窟にトロッコ道・・150年前の鉱山を探検できるカランガハケ峡谷を歩く

真っ暗な洞窟にトロッコ道・・150年前の鉱山を探検できるカランガハケ峡谷を歩く

僕がニュージーランドに移住して最初の年は、”車で一時間圏内のハイキングコースを楽しむ”というのを一つのテーマにしていた。理由は専門学生をする間は資金節約をしたかったのと、純粋に少しずつ遊びの場を広げていきたかったからだ。そのおかげで都市のすぐ西側のワイタケレ原生林や、50km北にあるシェイクスピアというリージョナルパーク(自然公園)などがメインの遊び場になっていた。

それが1年目が過ぎてからはだんだんと足を伸ばしはじめ、オークランドから日帰り圏内のハイキングを楽しむというのが遊びのテーマになってきている。そうしてやっとターゲットになった場所がある。カランガハケ・ゴージという舌をかみそうな地名のハイキングコースだ。カランガハケは昔の金鉱あとがそのままハイキングコースとして整備されていて、ニュージーランドにしては珍しい歴史探訪が楽しめる場所として地元の人にはかなり有名なコースらしい。どんなコースだったのか、ご紹介してみよう。

カランガハケ峡谷とは


カランガハケ峡谷(Karangahake Gorge)は地図で見るとこのあたり、タウランガに近い、コロマンデル半島のつけ根部分の山間部にある。

ここはかつてニュージーランドに移住した男たちが金を探して山に入り、19世紀から大規模な金鉱開発が進んだ町。鉄道が走り、いくつかの立派な精錬所が建てられ、まさに小さなゴールドラッシュが沸き起こっていたという、NZにしては珍しい土地だ。

Karangahake Gorge
Karangahake Gorge

現在は掘りつくされて閉鎖されてしまったカランガハケの金鉱。精錬所は基盤だけが残り、当時の男たちが掘り進んだトンネルからも川沿いのトロッコ道からも、金を探す労働者たちの声は聞こえてこない。その代わりに聞こえてくるのはそんな”夢の跡”を再利用したハイキングコースを楽しむ登山客の笑い声だ。

面白いことにトンネルも、トロッコ道も、橋も、すべてがそのまま残っていて、現代の僕らは往時をしのびながら歩くことができる。金鉱採掘の史跡などを巡れるカランガハケは歴史好きにはたまらないハイキングスポットと言っていい。

アドベンチャーなハイキングを楽しむ

Karangahake Gorge bridge
Karangahake Gorge Bridge

さて、僕があるいたのは最も人気が高い2つのショートコース、「ウィンドウズ・ウォーク」と「トンネル・ループウォーク」というコースだった。最初地図を見て、トンネルコースは文字そのままに金鉱時代のトンネルを歩けるんだろうと察しはついたものの、さてウィンドウ・ウォークっていったいなんだろう??と疑問に思っていた。名前から想像ができないコースに俄然興味がわいて、まずはウィンドウウォークに進むことにした。

Karangahake windows Walk
Karangahake windows Walk

山の奥から金を運んだトロッコの道をあるくこのコースは、断崖絶壁の中腹に掘られ、その多くは洞窟のようだ。しかしそのままだとあまりに真っ暗すぎるためか、ところどころ横っ腹に穴が開いていて、点々と日光が入り込んでいる。”ウィンドウ”というのは、明かりをとるための窓のことらしい。ウィンドウのない部分はほぼ真っ暗!明かりを求めて次の”ウィンドウ”を探して前に進んでいく。壁には人力で掘られたような跡が生生しく、ちょっと心細くなってくる。

ウィンドウズウォークは19世紀の男たちと同じ気持ちになってトロッコ道を歩くという、ちょっとおっかなびっくりのコースだが、苦労した分、最後に現れる谷にかかる橋の景色(写真)は最高の報酬だろう。

Karangahake windows Walk
Karangahake windows Walk 2
Karangahake windows Walk
Karangahake windows Walk 3

トンネル・ループコースは、山に掘られた1.2キロもの真っ直ぐなトンネルを歩くことができる。あまりに長いから、一回入ったら20分は出てこれない。オレンジの光がホラー映画のようだ。僕が歩いた時は昼間で人もよく歩いていたけど、これが朝晩のひと気の少ないころだったら、かなりゾッとしていたと思う。

カランガハケ トンネルコース..
カランガハケ トンネルコース..

カランガハケ峡谷のハイキング情報

カランガハケ峡谷のハイキングコースは、史跡探索でもあるからか、とにかく必要最低限の手しか加えられていない。だから洞窟はどこまでも真っ暗闇だし、トンネルもギリギリの灯りがあるだけ。でも、そこがいいなと僕は思う。観光地を観光地化させすぎず、ありのままの自然体で迎えてくれる。これも一つの魅せ方なのかもしれないな、と思うのだった。ちょっと好意的解釈が過ぎるかもしれないけれど。

カランガハケ ゴージ
カランガハケ ゴージ

カランガハケ峡谷のハイキング用駐車場やコース案内版はしっかり出ているので、現地に行って情報を集めれば迷うことはないはずだ。

僕の歩いた時のGPSログは以下のようになった。ウィンドウズウォークは往復1.5時間ほど、トンネルループウォークも同じく1.5時間。両方歩いて3時間のハイキングを楽しみ、近くのカフェで休んで帰るのをおすすめしたい。

参考:DOC(NZ観光省)発行のカランガハケ峡谷パンフレット(PDF)
(※マップのdetailをクリックすると別ページで詳細が見られる。)

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