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自宅の木も切ってはいけない!?固有種保護を最優先に考えるNZ。

ニュージーランド(オークランド)で造園業をやっていると、移民の多い街だからか、仕事の内容は中古物件のお庭のリノベーションがとても多い。そこで扱うお庭の木について、今日はちょっと面白い話がある。前のオーナーが育てていたお庭の木々も新しいオーナーに引き継がれるのだけど、樹が大きければ大きいほど新しいお庭のプランに合わない可能性も当然でてきてしまう。でも、ニュージーランドではそう簡単に「大きな木は日影になって邪魔だから伐ってしまおう」とはいかない。もし伐採などしてしまえば、目玉が飛び出るような罰金が待っているからだ・・。

今日はニュージーランドの自宅の木の取り扱いから、ニュージーランドの固有種保護の意識の高さに触れてみよう。

罰金は最大で2千5百万円!!NZでは固有の木を伐採してはいけない

オークランドの街なみ。家よりも高い木が多い。
オークランドの街なみ。家よりも高い木が多い。

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ニュージーランドではそう易々と自宅の樹を伐採してはいけない。大きな木であればあるほど、そしてニュージーランド原産の木であるほど、その樹は法律で保護されているかもしれないからだ。

たとえば、あるニュースによると、オークランドで物件を購入したトニー・スチュアート氏は、庭にあったNZ固有の木2本を伐ったとして17,812ドル(約150万円)もの罰金を科せられてしまった。伐ってしまった樹はリムとカヒカテアというNZ固有種で、この2本はたまたまオークランド市の定める保護木に指定されていたようだ。本来このケースは市役所にアセスメントを依頼して伐っていいかどうかを尋ねなければならなかった。

また、ベイオブプレンティ―地域にすむ別の男性には、なんと50,800ドル(400万円)もの罰金が言い渡されている。この男性は敷地内にあった11本のNZ固有の樹を伐採してしまい、さらにその地域が「スペシャル・エコロジカル・エリア」として地域環境の重点拠点であったことも高額な罰金に影響したらしい。

ニュージーランドでは資源管理法や各地域が定める条例によって、住宅街の木々もしっかり保護されている。市民の野鳥や木々に対する意識がとても高いおかげで厳しい伐採制限もよく守れらており、たとえ他人の家の木の伐採でも、それが重要な樹であれば当たり前のように周辺住民が意見を出すお国柄だ。

なぜ固有の木を保護するのか?

ニュージーランドのポフツカワ(クリスマスツリー)
ニュージーランドのポフツカワ(クリスマスツリー)

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ニュージーランドの人々が住宅街の木々にまで保護しているのにはいくつかの理由がある。

そのうちの一つは、間違いなく野鳥保護の観点がある。
原生の哺乳類がいない国なのでNZ人の多くは本当に野鳥が好きだ。お庭に植物を植える際も、その木に鳥が来てくれるかどうかで植える木を選ぶことも多い。鳥の固有種保護の意識が高いおかげでネイティブ・プランツも同じように大切に扱い、「野鳥が住める環境づくりのために固有の木々も守ろう」とする傾向が強い。

また、どの地域に住んでも海が近いことから、土壌の流出を防いでくれる大木が必要だという理由もある。とりわけ海岸沿いに生えているポフツカワ(クリスマスツリー)はこの観点から大切にされ、だからこそ北島の海岸沿いには必ずと言っていいほどポフツカワの木が見られるようになっている。

オークランドの保護された固有種の木は5種類

オークランドの保護された種のひとつ「ノーフォークパイン」
オークランドの保護された木のひとつ「ノーフォークパイン」

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ちなみに、すべての固有種の木が保護されているわけではなく、指定される種類は地域によってさまざまだ。
たとえばオークランドが指定する保護種は5種類で、上述のクリスマスツリーこと「ポフツカワ」、マオリ族がカヌーを造っていたという「トタラ」、野鳥にとって重要な年中実をつける「ピュリリ」、数千年生きるとされる「カウリ」、そしてひときわ高木に育つ「ノーフォーク・パイン」が指定されている。

そのほかにも、樹を伐ってはいけない条件として、生態系に重要な地域であったり、樹の高さが〇m、幹回りが〇m以上はアセスメントが必要など事細かなルールがある。

自然保護の意識の高いニュージーランドならではの厳しいルールだけど、これもNZの良さの一つとして知っておくとよいかもしれない。もしNZで住宅購入を考えている人がいれば、必ず市役所に連絡を入れるようにしよう。

参考URL:
NZ Low – Property Speaking
Tree Care Auckland
Tree Fellas Ltd – check before you chop

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