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オークランドに春の兆し!台湾桜が咲き始めた@7月下旬

オークランドに春の兆し!台湾桜が咲き始めた@7月下旬

仕事でオークランドの郊外を運転する機会が多いのだけど、葉っぱがすっかり落ちて冬の装いをしている街路樹や庭木の中に、一際目立つお花を咲かせる木がちらほらと見えるようになってきた。“この花”を見ると、真冬のオークランドであっても、「あ、春がすぐそばまで来てるんだなぁ」と感じる。今日はオークランドで春を知らせてくれるお花を紹介してみよう。

7月下旬。マウント・イーデン周辺に真っ赤なお花の「台湾桜」が咲き始める

真っ赤なお花をつけるオークランドの街路樹。7月下旬といったらオークランドはまだまだ冬の真っただ中だけど(6~8月頃が冬)、この街には春をいち早く先取りして満開になるお花がある。

台湾桜@マウント・イーデン(オークランド)

春を先取りする、この真っ赤なお花の木の名前は、台湾桜(Taiwan Cherry Blossoms)

名前の通りアジア出身の外来種ではあるけれど、なぜかオークランドや、それより以北の地域ではよく街路樹として植えられている。

オークランドには日本のそれに近い桜も所々にあるけれど、“日本の桜”が咲くのは毎年だいたい9月ごろ。ちょうど春の始まり頃に咲くので、春の到来を告げるお花だ。台湾桜はそれより一歩早く、7月下旬から8月にかけて咲いてくれる。ちょうど日本のロウバイみたいなポジションだろうか。台湾桜を見ると、

「まだまだ寒いけど、春はちゃんとそこまで来てるんだな」

と、季節の移ろいを感じることができる。実際、今日初めて咲いているのを見て、とても嬉しかったし、何より安心した。ニュージーランドの冬は、寒さというより雨がちで惨めな天気との戦いだ。週末が雨でつぶれるなんて日常茶飯事で、だれもが天気の安定する春・夏を今か今かと待っている。その到来を一足早く教えてくれる「台湾桜」の開花は、晩冬の楽しみとさえ言っていい小さな大事なイベントなのだ。

なぜニュージーランドに台湾桜が植わっているのか?

たたわに咲く台湾桜。蜜があって鳥がよく集まる

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実はこのウェブサイト「Nature ニュージーランド」を立ち上げたすぐのころにも一度「台湾桜」を取り上げたことがあったのだけど、その時は「なぜいまニュージーランドで台湾桜が人気なのか?」ということについて書いたと思う。

ニュージーランド流の桜のめで方がおもしろい!

8月末ごろになると、ニュージーランドのオークランドの地域もようやく寒さが和らいで、春のような天候も次第に増えてきた。春といえば日本人にとっては何と言っても桜の季節。ニュージーランドでは桜が見られないんじゃないかとご心配の方、ご安心を。ちゃんとNZにも…

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その理由は平たく言うと、「鳥の大好物の木だから」だ。特にNZ固有種のTUI(エリマキミツスイ)という鳥がこの蜜の大ファンで、満開の散桜の木には必ず数羽のツイがせわしなく飛び回っているのを目にする。自国の鳥を何よりも愛するニュージーランド人なので、冬場の餌が少ない時期になんとかお花を咲かせたいと、近年に入って台湾桜を植えるようになったようだ。

台湾桜とツイを動画で。


このページに載せる写真を撮ろうと、オークランドのマウント・イーデン周辺でお花にケータイを向けていた時のこと。すぐそばの家の老人が出てきたかと思うと隣までやってきて、――この気さくさがニュージーランド人なのだけど――さっそく立ち話が始まった。老人はどうやら自慢がしたかったらしい笑。

「今日はウチの台湾桜に7羽もツイがいるんだよ!」

そういって、この真っ赤なお花をツイがどれだけ好きなのかをしばらく語ってくれた。やはり、住民にとっては台湾桜は「野鳥を呼んでくれる花」なのだろう。

会話は入っていないけれど、その時撮った動画があるので最後に貼っておこう。もちろん、お花が台湾桜で、飛び回っているのがツイだ。(画質が低い場合は画面右下にある設定から、手動で高くしてご覧あれ。)

ちなみに、老人の話によると花の後にできる実はケレル(ニュージーランド固有のハト)の大好物になるんだという。今度はその姿もレポートしてみたい。

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