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NZ本島への放鳥も。ニュージーランドの飛べない鳥「タカへ」生息数が上昇中!

NZ本島への放鳥も。ニュージーランドの飛べない鳥「タカへ」生息数が上昇中!

今日はちょっと嬉しいニュースを紹介できそうだ。
かつては絶滅の縁にあったニュージーランドの飛べない鳥の一種・「タカへ」が、2017年の調査で生息数が大幅に増えたことが確認され、伸び率も過去最高になったという。

タカへの総数はいったい何羽になったのか、そしてその背景にどんな努力があったのか。「タカへがグレートウォークに放鳥される」という別のニュースとともに、最新のNZ自然保全活動を追ってみよう。

NZの飛べない鳥・タカへ。生息数は前年度306羽から〇〇羽へ!

このHPでは何度も紹介している、NZの飛べない鳥、タカへ。
一度は絶滅したと考えらたのち再発見にいたるなど、タカへはNZの自然史や生き物たちを語る上で外すことのできない鳥だ。生息数100羽を切った崖っぷちから蘇り、長年の環境省の努力によって、生息数は順調に増えてきていた。

50年間絶滅していた!?NZの飛べない鳥、タカへの再発見物語

飛べない鳥が多く生息することで知られるニュージーランド。その中でも奇跡のような復活を遂げた鳥がいる。クイナ科で飛べない鳥、TAKAHE(タカへ)だ。 takahe @ tiritiri matangi island実はこのタカへは、50年もの間、記録上は絶滅した鳥だった。しかし”絶滅”から…
NZの飛べない鳥・タカへ(無断転載を禁止します)
NZの飛べない鳥・タカへ (筆者撮影 at Tiritiri matangi island)

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NZは毎年10月になるとタカへの総数をチェックしており、
2017年度の生息数は、なんと

347羽

にまで増えたという。
前年は306羽で、これはこれで「ついに300羽の大台突破!」とニュースになっていたのだけど、今回は一気に13%も生息数が増えたことでニュースになって、夕方のテレビ報道でも大きく取り上げられていた。

環境省のステータスも、かつては絶滅にもっとも近い「Nationally Critical」だったのが、現在では絶滅から3段階下の「Threatened – Nationally Vulnerable」にまで下がっている。

毎年10%もの伸び率。背景にはNZ独自の自然保全活動

https://www.flickr.com/photos/ks_marks/5931447598/in/photolist-a39dHU-baYfBR-9BTkZw-9BTfV7-qWruqQ-8VRxtq-rbJ4s3-nc41Dx-qWAuHe-7uAvcG-bAw2PY-2iFkr4-ehkAr6-dhHGHm-9BQifg-9BQi7g-4fgJu1-a6sXEr-a39azA-a6vHRu-qWsxjW-ntxwVR-9BTiow-nc3ZVR-9s1YFq-U6P6Pt-9BQgeR-9BQjMx-a6vNp3-a6vFDm-8YPCtS-a39av9-2iKHRJ-a6vFkm-7wxWRv-4fgHXN-4fgH1C-8YLEkn-4LfioS-a6sUpa-9BQgmV-gGcs1-edbxNr-9BQhQr-9BQfAg-8Tqnu2-9BTiwY-8TtryN-4fgGEw-a6sUWR
タカへのいる離島の一つtiritiri matangi island by Flicker

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これまでのタカへの保護活動は、一にも二にも「離島に隔離する作戦」が行われてきた。

そもそもタカへが絶滅の縁まで追いやられたのは、人間が持ち込んでしまった小型の哺乳類(ネズミやイタチ、有袋のポッサムなど)に卵やヒナを襲われたり、大型の哺乳類(シカなど)に食べ物を奪われていたからだ。

そこで環境省はそれらの害獣のいない離島の草原地帯にタカへを分散・隔離し、安全に再繁殖させる計画をこれまでずっと進めてきた。こうして数は順調に増えていたが、これはこれで「一般の人々がタカへを見る機会がない」という問題も生んでいた。

しかしこの問題も、徐々に解決に向かっているみたいだ。
ニュースによると、どうやらタカへの保護活動は、新たなフェーズに移行するらしい。
つまり、離島ではなく、本島の山にタカへを放鳥するようなのだ。

トレッキング中にタカへに遭遇できる!?カフランギ国立公園へ放鳥へ

NZ南島、ネルソンの近くにある「カフランギ国立公園」。
ここはグレートウォークと呼ばれる政府公認のトレッキングコース「Heaphy Track ヒーフィートラック」がある場所としても知られている広大な保護区だが、2018年のはじめに、ここにタカへを80羽ほど放鳥する計画が立てられているという。

カフランギ国立公園 by Flicker

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カフランギ国立公園はキーウィの生息地としても知られ、かなり重点的に環境省による害獣駆除作戦が行われていた。タカへも数が増えて絶滅の危険は減ったし、カフランギなら離島でなくてもタカへの安全が確保できると結論が出たんだろう。

新たなフェーズに入ったタカへの保護活動。346羽からどう増えていくのか、これからも定期的に記事にして追っていきたいと思う。

NZの飛べない鳥・タカへの祖先は今でも会える!いったいどんな鳥?

NZの飛べない鳥の代表格の一種、「タカへ」。和名でもそのままタカへと呼んでいる、クイナ科の仲間で、体重は最大4kgにも達する大型の鳥だ。さて、このタカへ、どうやら一千万年前にニュージーランドにやってきて、天敵がいないことから飛べなくなったと言われている…
ニュージーランドの飛べない鳥たちは、なぜ激減してしまったのか?

鳥の楽園として知られるニュージーランド。はるか昔からほかの大陸と離れていたため哺乳類が存在せず(コウモリをのぞく)、進化の実験場のような孤島で生き物たちは様々な進化を遂げてきた。ニュージーランドの進化で特に注目すべきは、なんと言っても鳥たちの「翼…

記事元のニュース:
RNZ – Takahe Population Growth at record rate
Stuff – After more than 100 years, takahe to be reintroduced to Kahurangi National Park

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