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景色よし、コスパよし!ミルフォードよりダウトフルサウンド・クルーズを断然勧める5つの理由

景色よし、コスパよし!ミルフォードよりダウトフルサウンド・クルーズを断然勧める5つの理由

「ミルフォード・サウンドのクルーズか、ダウトフル・サウンドのクルーズ。どっちに乗ったらいいんだろう・・!?」

ニュージーランド南島への旅行を計画するとき、世界遺産地域のフィヨルドを巡るクルーズは旅のハイライトになりうる最上級のアクティビティだ。それだけに念入りに計画を立てようとして、お隣のダウトフル・サウンドのクルーズとの比較検討に頭を悩ませる人も多いと思う。

「値段もそんなに変わらないし(というかミルフォードの方が安いし)、遠いから何度も行けない地域だし、それなら知名度のあるミルフォードの方に行っとこうかな・・」

・・そう考えて、きっとほとんどの人はミルフォードクルーズを選んでいるのではないだろうか。
でも、そこ、チョット待って!
両方のクルーズに乗った僕としては、これはもうはっきりと「ダウトフルに乗ってください!」と声を大にしておススメしたい。ミルフォードクルーズもとても良かったけれど、体験できる内容やコスパを考えるとダウトフルを選んだ方がいろいろと“お得”だ。この記事では、両方乗った僕の経験をふまえて、ダウトフルクルーズを選ぶべき理由を5つに分けて紹介していこう。

ダウトフルのここがすごい!1:フィヨルドの規模はミルフォードの3倍!クルーズ時間が長い

まず、大前提として、両者の値段を挙げておこう。両方のツアーを扱う旅行会社「Real Journeys」を例にとると、夏期のクイーンズタウン発着の値段は、ミルフォードクルーズが225ドルダウトフルクルーズが325ドルとなっている。この100ドルをどうとるか、ということになるが、上述の通り、それでも僕はダウトフルをおススメしたい。

ダウトフル・サウンドのクルーズの一コマ
ダウトフル・サウンドのクルーズの一コマ

理由の一つ目は、クルーズ時間がダウトフルの方が断然長い!ということだ。

ミルフォードクルーズの乗船時間は1時間40分。対して、ダウトフルのクルーズは3時間となっている。これはフィヨルドの規模の違いによるもので、ダウトフルサウンドはNZ中のフィヨルドの中でも2番目に大きく、ミルフォードと比べると大きさは3倍、海洋面積でいえば10倍もある。それだけにクルーズではフィヨルドの枝分かれした湾の奥まで入り込んでくれ、絶壁に囲まれた凪いだ海面に、原生林がせり出すように生える様まで間近に見ることができる。時間的にフィヨルドの先(外洋と接する部分)まで行ってすぐに戻ってきてしまうミルフォードと比べると、やはりクルーズ内容は充実していると言えるだろう。

ダウトフルのここがすごい!2:フェリーにたどり着くまでがすでに大冒険!

個人的にダウトフルクルーズで一番気に入った点はこれで、このクルーズは出発地点であるはずのダウトフルのフェリー乗り場に行くまでがすでに大冒険、大絶景の連続となっていることだ。

クイーンズタウンから出発した場合を例にとろう。
まずクイーンズタウンから専用バスで「マナポウリ湖」というところに向かうと、小さいフェリーでその湖を横断し、そのあとさらにバスに乗って山道(未舗装)を横断、そうしてようやく目的地のダウトフルサウンドのフェリー乗り場に到着するのだ。

マナポウリ湖をクルーズし、山道を走って、ようやく眼下に目的地のダウトフルサウンドが見えてきた。
マナポウリ湖をクルーズし、山道を走って、ようやく眼下に目的地のダウトフルサウンドが見えてきた。

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これは一重にダウトフルサウンドがミルフォードよりも僻地にあって、直通の舗装路がないため。言ってみれば「ダウトフルサウンドのクルーズ」は、湖のクルーズ(これがまた絶景!)と原生林奥地のバスツアー(道の状態はよいからご安心を笑)も付いてくるツアーなのだ。ミルフォードとダウトフルは拘束時間はほとんど同じなのに、ミルフォードは1時間40分のクルーズ以外はすべて同じバスに乗って移動しているだけ・・そう考えると、刺激の多さは断然ダウトフルと言えるだろう。

ダウトフルのここがすごい!3:マナポウリ湖からすでに絶景!

僕も最初は期待をあまりしていなかったマナポウリ湖。
しかし、これがまた息をのむほどの絶景の連続だった!僕は結局ずっとフェリーの外通路に立って写真を撮り続けていたくらいだ。説明は抜きにして、その時の写真を何枚か載せておこう。

マナポウリ湖
マナポウリ湖
マナポウリ湖2
マナポウリ湖2
マナポウリ湖3
マナポウリ湖3

ダウトフルのここがすごい!4:NZ環境保全活動の”原点”、マナポウリ水力発電所

「マナポウリ湖 Lake Manapouri」は、僻地の小さな湖ながら、高齢のキーウィ(NZ人)ならおそらく誰もが知っている名前だろう。なぜなら、この湖にある「マナポウリ地下水力発電所」はその昔、全国民を巻き込むほどの大論争の的になった場所だからだ。

1960年代、国はこの湖に水力発電所をつくる計画を発表、それには発電のために30mも湖の水位を上げる工事が含まれていた。30mも水位を上げれば当然多くの原生林が水没するうえ、湖の生態系も破壊してしまう。計画を阻止しようとした「セーブ・マナポウリ・キャンペーン」は全国に広がり、当時のNZ国民の約10%が反対の署名をしたという。日本に換算すれば人口を1億人として実に1,000万人が紙の署名にサインし、政府にNoを突きつけたことになる

最終的には折衷案として水位は上げずに地下に水力発電所を設置し、環境への悪影響は最小限に抑えられることになった。ここは現在も稼働しており、メンテナンス等で閉じてなければ、内部見学もツアーの最中に行われる(2017-18年はメンテナンス中だったが今後再開されるはず)。説明が長くなったけれど、つまりマナポウリ水力発電所はNZ環境保全活動の原点ともいえる重要な場所なのだ。

マナポウリ発電所
マナポウリ発電所

ダウトフルのここがすごい!5:レンタカー旅行なら安く済むかも!?

ツアーの発着はクイーンズタウンを始発として、テアナウ、マナポウリ湖前でピックアップもしてくれる。
料金は夏期ツアー参加の場合、

クイーンズタウン発:325ドル
テアナウ発:319ドル
マナポウリ湖発:309ドル

となっており、レンタカーがあってマナポウリ湖までいける&複数人での参加なら、マナポウリ湖でピックアップしてもらえれば数十ドルは安くなるだろう。また、テアナウ&マナポウリ湖発の早朝一便目は格安になっており、例えば「マナポウリ湖を朝8時発」の便は夏期でも259ドルとなっている。これらの割引をうまく利用すれば、かなりお得にクルーズに参加できると思う。

追記:フィヨルドのクルーズは夏でも風が肌寒い!持ち物要チェック!

両方のクルーズに参加した僕のたった一つのアドバイスは、「海風をしのげるウィンドブレーカーを持っていくこと」!さすがに南極に片足を踏み入れたような地域だけあって、夏でも海上は肌寒く、着脱のしやすい上着があると本当に重宝する。以下に挙げるようなアウトドア用の薄手のジャケットを一枚持っていくと、安心してフェリーのデッキで絶景を堪能することができるとおもう。

参考URL:
Real journeys ツアーとアクティビティ(日本語の公式サイト)
Great Sights (ミルフォードクルーズを取り扱う)
Qbook (クイーンズタウン拠点の、日本語対応可のミルフォードクルーズ)

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