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NZのバード・オブ・ザ・イヤー2016。選ばれたのはこの鳥!

毎年フォレスト&バードという団体が主催している、バードウォッチング界の一大イベントがある。その名も、

Bird of the year

日本でいう「野鳥の会」のようなフォレスト&バードの会員たちが、今年の顔となる鳥を決めるいわば”NZ野鳥の総選挙”!2016年の1位に輝いたのはこの鳥だった。

2016年1位はKOKAKO

2016年のNZバードオブザイヤーは、3614票を獲得したKOKAKO(コカコ)という鳥が受賞した。
でも、多くの人は「コカコとはいったい・・!?」と「??」がいっぱいのはず。いったいどんな鳥か、まずは写真を見てみよう。

kokako
コカコ photo by doug mak

 

日本のカラスよりも一回り小さくて、ハトをちょっとスリムにしたくらいの大きさ。色は青っぽいグレーで、目の周りだけが黒い。KOKAKOはマオリ語で、和名ではハシブトホオダレムクドリと呼んでいる。名前の通り、ほっぺに漫画のようにくっついている青い”ホオダレ”が特徴的で、下から見上げると、写真みたいにかわいらしく見えてしまう。

Kokako
ホオダレがかわいいKOKAKO  photo by Duncan

なぜコカコは今年の顔に!?

どうして一位になったのかの理由は記事を探しても見当たらなかったものの、理由はおそらく保護活動の成果が上がってきているからだろう。

実はコカコはもともと北島コカコと南島コカコに分かれていたが、オレンジのホオダレを持った南島コカコはすでに絶滅していて、北島のコカコもいまでは総数が約3000羽しかいない超貴重な鳥だ。

羽根が短く、ニュージーランドにたくさんいる飛べない鳥たちのように羽を失う進化(というか退化というか)の途上のコカコは、モモンガみたいに木から木へ滑空しながら餌を探す不思議な習性を持っている。遠く飛んで逃げれないのが仇となって、人間が持ち込んだ哺乳類に食べられてしまい、北島コカコも一時は本島からはほとんど消えてしまった鳥だった。

でも、保護活動に本腰を入れ始めたここ20~30年の間に、ネズミやイタチなどの哺乳類を排除した保護区が相次いで設置されたおかげで、一般市民でもお目にかかれる機会が増えてきている。たとえば、オークランド周辺で言えばティリティリマタンギ島や、ワイタケレのARK IN THE PARKという保護区なら割と簡単に見ることができるだろう。

地道な保護活動が実を結び始めた2016年の顔として、コカコはふさわしいと多くの人が思ったに違いない。

ティリティリ島でコカコに会える!

この鳥に会いたいという方には、迷わずオークランド沖合のティリティリ・マタンギ島をおすすめしたい。特に2016年のシーズンはたくさんのコカコのヒナが誕生し、たった5羽からスタートしたティリティリ島のコカコも、2017年には総勢60羽くらいになるようだ。さらにはまだ植林されて30年足らずと若い森なので樹高が低く、コカコの観察もしやすい。ティリティリ島では飛べない鳥・タカへに並んでアイドルのような存在で、姿を現すと周囲の皆が集まって即席アイドル撮影会のような様相になる。周りの旅行者たちとそんな貴重な時間を共有するのも、コカコ探索の楽しみの一つだ。

バードオブザイヤーの一位に輝き、今年の顔となったKOKAKOという貴重な鳥を、この機会にぜひ一目見てもらえたらと思う。

 

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園芸/造園/コラム外山みのる
ニュージーランド在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。お仕事は園芸や造園、コラム執筆等。

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