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【ニュージーランドの蝶】 よく見かけるオレンジ色の蝶はなんて名前?+調べて分かった3つの発見

ニュージーランドの夏に野外を歩いていると、オレンジ色のひときわ大きな蝶が飛んでいるのを目にすることがある。
この蝶の名前はなんだろう?どんな特徴があるんだろうか?
この記事では、まずは簡単な紹介をしてみよう。




ニュージーランドの蝶「モナーク・バタフライ」

Monarch Butterfly

 

ニュージーランドでよく見る大きなオレンジ色の蝶。
名前は、Monarch Butterfly モナーク・バタフライと言う。
monarch=君主、帝王などの意味があるので、そのまま意訳すれば”蝶の王様”といったところか。和名はオオカバマダラ。大きさは小さめのアゲハチョウくらいあって、街中でもハイキングコースでも見かけることができ、たいそうな名前の通り、派手でとーってもよく目立つ蝶だ。

モナークのヒミツ1.ニュージーランドで最も大きな蝶

何を隠そう、このモナークはニュージーランド最大の蝶とされる。

だだしこれにはすこし裏があって、ニュージーランドには全部でも26種類ほどしか蝶がいない。しかもその多くは固有種で、南島の山岳地帯などに生息する小さな蝶が多い。

もう少し掘り下げると、実はニュージーランドは蝶よりも「蛾の国」だとも言われている。26種類の蝶に比べて、蛾はなんと1,800種類以上!圧倒的に蛾の種類が多く、ニュージーランドの固有の花たちが軒並み白いのも、夜の闇でも目立って蛾に見つけてもらいやすいように進化したからだと言われてるくらいだ。

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モナークのヒミツ2.アメリカ大陸では国境を越えて旅する”渡り蝶”

生き物特集の番組などで、アメリカからメキシコまで3000キロも旅する蝶の話を見聞きしたことはないだろうか?

実はモナークの主な生息地は北アメリカ大陸。彼らは数世代をかけてアメリカ⇔メキシコ間を往復する、渡り鳥ならぬ”渡り蝶”として知られている。

動画で見るとなぜ有名なのかよーく分かる。とにかく、すごい数!

モナークのヒミツ3.スワン・プラントを植えれば自宅にモナークがやってくる!

モナークのエサとなるスワンプラント。大きくなると小さなフウセンのようなタネ入りボールをこしらえる。

 

ニュージーランドの一般家庭の庭先で、上の写真のような植物をよく見かける。
僕がNZに移住した最初の年は

「この植物は何なんだろう?!特にきれいな花が咲くわけでもないし、なんで庭に植えているんだろう?」

と思っていたけど、モナークを調べてみてその謎がすっかり解けた。そう、これ、モナークの幼虫のエサとなる植物だったのだ。

名前はswan plant スワンプラント, 和名は「ふうせんとうわた(風声唐綿)」。

この植物をお庭に植えておけば、自宅にきれいなモナークがやってきてくれるというわけ。幼虫はこのスワンプラントの葉っぱを食べて成長し、その場でサナギになって美しい姿になって飛び立っていく。もしスワンプラントがあるお宅を見つけたら、声をかけてみたら話が盛り上がること間違いなしだ。

 

僕はなぜか車の運転中や仕事中にこのモナークバタフライを見るとチョット幸福な気分になる。なにかラッキーをくれそうな気がするのだ。これって僕だけだろうか?(笑)
モナークバタフライについての記事は今後も続々とUPしていくので、どうかお付き合い願いたい。
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