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ティリティリ島(オークランド)で自然保護ボランティアに参加しよう!

Tiritiri matangi island

「自然保護のボランティアがしたい!」

と思ってニュージーランドにワーホリにやってきた僕が、最初に見つけたボランティアがオークランドの沖合にある島「ティリティリ・マタンギ島」だった。ここは最初こそ知らなかったものの、ニュージーランド随一の鳥の楽園として知られる島だ。ボランティアスタッフとして島に渡ると、無料で、しかも一週間も仕事をしながら滞在することができる。僕にとっては心の底から楽しかったと思えたボランティア体験で、結局延長に延長を重ねて合計一ヶ月以上も滞在してしまったほどだった。
興味のある人は、ぜひこの記事を読んでトライしてみよう。

ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在していたなかで、いちばん思い出深い体験だったのが「自然保護のボランテ…
ニュージーランドで自然保護ボランティアに参加しよう! - NATURE ニュージーランド




ティリティリ・マタンギ島とは?

オークランドからフェリーで約1時間の距離に浮かぶ小さな島、ティリティリ・マタンギ島(略してティリ島)。

元々は羊や牛が草を食む放牧地だったが、1980年代から自然保護活動が始まって、ボランティアの手によって30万本以上の木が植えられて再び緑あふれる森が広がった。本島では絶滅しかかっている貴重な鳥たちをそんな再生林に戻すプロジェクトが功を制して繁殖に成功。今では「バード・サンクチュアリ」=鳥の保護区として一般公開されているようになっている。貴重な鳥が見れるとあって、ガイドブックにも載っているほどの観光名所にもなっている。

ティリ島では、大規模な植林が終わった今でもボランティア団体によって保護活動が続けられていて、一週間単位で島に滞在しながらボランティア活動ができる人を募集している。どんな仕事ができるのか、次項で確認してみよう。

ティリティリ島で僕が体験した仕事内容

ティリティリ島でのボランティア活動 - 植林

 

ティリ島での『一週間ボランティア』の主な仕事は、「朝の水換え」と「午後の清掃や植林/除草活動」だった。

ティリティリ島は外周あるいても3時間程度の小さな島で、川らしい川がない。そこで、各地に水場やバードフィーダー(砂糖水の餌場)が設置されていて、鳥たちが満足に水やエサがとれるようになっている。ボランティアとして滞在する人は、そのエサ場&水場の取り換えにいく。

島のいたるところに設置された水場

 

午後は日によって作業が異なり、僕の時は、植林・ウォーキングコースの掃除・小屋のペンキ塗り・除草・鳥の専門家の調査のお手伝いなどをしていた。ただ、朝と午後を足しても活動時間は3~4時間といったところ。基本的には誰でもできる仕事ばかりだ。

説明を聞くのに多少の英語力が必要だけど、英語が不安でもメモをとるなどしてしっかり聞けば大丈夫。「理解したい」という熱意さえ見せれば、スタッフは皆親切に教えてくれる。

ボランティアのメリット

ティリティリ島ボランティアで泊まる山小屋

 

ボランティアメンバーとして島に行くと、往復フェリー代がなんと無料、さらにバンクハウスと呼ばれる宿の滞在費も無料になる。自分で準備する食材にかかる費用以外は一切無料なのだ。

一日3~4時間働けばあとはフリーなので、島を散策する時間は十分にある。夜には野生のキーウィやブルーペンギンも見ることができる。他のボランティアスタッフや、宿に泊まるお客さんたちとの交流も楽しいひとときで、鳥や自然が好きな人ばかりだから、ちょっとくらい英語が不得意でも楽しく会話ができるのもいい。

応募の仕方と準備するもの

専門家によるタカへの健康診断にも同行できた

 

さて、応募方法だけど、これはオンライン申込みフォームがあるので難しくはない。
DOC(NZの環境保全省)の「Tiritiri Matangi Island Volunteers」のページに飛んで詳細を確認、ページの下の方にあるオンラインフォームから必要事項を記入して送ろう。数日以内に返信があるはずだ。

実際に島に渡る際の、主な持ち物は3点。

  1. 寝袋
  2. 食料
  3. レインコート。

宿はバンクハウスと言われる簡易宿泊施設で、ガス・冷蔵庫・冷凍庫つきのキッチンや温かいシャワーはあるが、寝床にはマットがあるだけで布団はついていない。

自分の食料は自分で準備する決まりになっている。キッチン自体は普通のバックパッカーズホテルみたいに充実しているのでメニューは立てやすいはず。フェリー乗り場からバンクハウスまで、重たい荷物は専用の車で運んでくれるので、持てるだけ食材を持っていこう笑。ネズミが島に入り込まないようにするための配慮として、食べ物はちゃんとジップのついたビニル袋に包んでバックパックの中にしまうか、chilly binと呼ばれるクーラーボックスなどに入れて持っていくといい。

仕事で使う道具は、基本的には必要ない。たとえば軍手やスコップなどは貸し出してくれる。でも、レインコートは自前のがあったほうがいい

さぁこれで準備万端!いろいろな人と出会えるし、たくさんの珍しい鳥にも会える。ぜひチャレンジしてみてほしい。

そのほか、僕が体験したボランティア体験談はこちら↓

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