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NZの森でイノシシに遭遇!!そんな時、あなたはどう行動する・・?!

NZの森でイノシシに遭遇!!そんな時、あなたはどう行動する・・?!

「ガサガサッ!」「グゥウゥウ・・!」
草をかき分ける大きな音。森の奥から聞こえてくる唸り声・・
そんな得体のしれない音がトレッキング中に聞こえてきたら、皆さんはどう対応するだろう?
きっと多くの人は背中に冷たいものを感じて、どうしていいか分からず立ち往生してしまうのではないだろうか。

「危険な生き物はいない」と言われるニュージーランドだけど、残念ながら外来種の中にはいくつか注意すべき生きものたちもいる。なかでも、確率はかなり低いながら遭遇するとびっくりしてしまうのが「イノシシ」だ。
冒頭の音は、まさに僕が先日森で聞いた不気味な音(泣)。「NZの森でイノシシに出会ったらどうすればいいのか?」を、僕の体験をもとに解説してみよう。

NZの森でイノシシに出会った体験談

オークランドのDunn's Bushにてハイキング・・
オークランドのDunn’s Bushにてハイキング・・

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オークランド郊外、プホイという村の外れにある「Dunn’s Bush」。ここは小さいながらも谷間に沿って森林が残る、オークランドの貴重な原生林エリアだ。僕は初夏のある日、そこでパートナーとトレッキングをしていた。最初に”違和感”に気づいたのは、森にある小さな沢を通った時だった。足元の地面にいくつか掘り返されたような跡がちらほら・・。でもその時は、「野生のブタでもいたのかな!?」くらいに思って気にもせずに通り過ぎてしまった。北島の森はハンティング用の動物がいまだに生息していると聞いたことがあり、その穴もきっと過去に掘られたものだろうとタカをくくっていたのだ。

しばらく歩くと、やや遠くの斜面から「ガサッガサッガサッ・・・!」と何かが歩く音が聞こえてきた。最初は他のハイカーかな?と思ったけれど、音の調子がばらばらでちょっと変だ。「いや・・人間じゃないかも」・・その音は徐々に近づき、唸り声も聞こえてくるにつれて、「4つ足動物の何かがいる!」と背中に冷たいものが走った。

ちょうどそばにあった腰の高さくらいの倒木に2人ともよじ登り、少しずつ近づいてくる音の様子を探った。どうやら餌を探してうろうろしているようだ。「ばったり遭遇!」だけは避けたいと、木の枝を拾って周囲の木を打ち鳴らし、声を出して人間の存在を知らせてみた。これには明確に反応があり、やがて10メートルほど先に小走りで逃げていく生き物が現れた。それは柴犬を一回り大きくしたくらいの、イノシシ!そのまま走り去ってくれたのでほっと胸をなでおろしたものの、初めての経験に僕らはしばらく驚きを隠せなかったのだった・・。

日本でもNZでも。イノシシに出会った時の対処法。

こんなウリ坊はかわいいけれど・・
こんなウリ坊はかわいいけれど・・photo by Flicker

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僕がとっさにとった行動は正しかったんだろうか?

調べてみると、基本的にはイノシシは森で人間に出会えば警戒して逃げていくという。だから遠くでイノシシらしい生き物がいたら、まず「音を出してこちらの存在を知らせてあげる」のは正解と言ってよさそうだ(遠くにいた場合に限るが)。こうすれば争うことなく野生生物との適正な距離を保てる。

危険なのは、イノシシが食事に夢中だったりして、お互い気が付かずばったり遭遇してしまった時。
もしくは、発情期で気が立ってたり、知らない間に親イノシシとウリ坊の間に入ってしまった時などは細心の注意が必要になる。

イノシシに至近距離で遭遇したとき、対応として一番やってはいけないのは、「背を向けて逃げること」。
これは野良犬やクマとの遭遇のときも同じことが言われる。動物は走って逃げるものは本能的に追いかけてしまうからだ。イノシシは時速40キロ以上で走る(!)。走って逃げるのはどう考えても得策ではない(苦笑)。逃げ切れないほど近い場合は、冷静にゆっくり後ずさって距離を取ろう

「音を立てたり、声を上げて威嚇」もやってはいけない。至近距離ではかえって刺激を与え、攻撃するタイミングを与えてしまうからだ。

最悪のケースとして、もし突進してくるようなら、とにかく近くの木に登ってイノシシの興奮が収まるまで待つのがいい。イノシシは走るのは得意でも、木登りは得意ではなく、根気よく木の上で待てばそのうち去って行ってくれるはずだ。

とはいえNZでイノシシに遭遇する機会は”万が一”。

こんな光景に出くわしたら・・
こんな光景に出くわしたら・・by Flicker

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「NZの森でイノシシに遭遇したら」とタイトルをつけて書いたけれど、一般的な旅行中のトレッキングでイノシシに会うことはほとんどないと言っていいと思う。僕は通算5年近くNZに住んで頻繁にトレッキングをしているが、イノシシに出会ったのはこの一回だけ、遭遇確率は文字通り”万が一”と言っていい。

とはいえ、山を100回歩いて100回とも元気に下山するのが登山者の心得。もしもNZの、あまり人の入っていないような森を歩く場合は、イノシシとの遭遇は「起こりうる危険」として頭の片隅に入れておいてほしい。

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園芸/造園/コラム外山みのる
ニュージーランド在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。お仕事は園芸や造園、コラム執筆等。

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