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ダニーデンのアルバトロス・センター。アホウドリが見れない季節はいつ?

ダニーデンのアルバトロス・センター。アホウドリが見れない季節はいつ?

南島のダニーデンにある「ロイヤル・アルバトロスセンター」。ここは翼長3メートルを超えるアルバトロス=和名:シロアホウドリが見られるスポットとして人気が高く、ダニーデンに行ったらぜひ訪れたい場所のひとつだ。

僕もつい先日に別の用事でダニーデンに行く機会があり、コトのついでにアルバトロスセンターにも行ったのだけど、まさかまさかの、ツアーに参加したのにアホウドリに会えなかったという珍事(!?)を経験してしまった。この記事では「ダニーデンでアホウドリに会えない時期はいつか?」を、アルバトロスツアーに関する基本的なこと(ツアーの種類や参加方法)も交えて取り上げてみたい。

ダニーデンのアルバトロスセンターに、9月に行ってみた。

アルバトロス、正式には、Northern Royal Albatross。ニュージーランドの沖合の限られた島に生息する翼長3メートルのこの鳥は、ダニーデンのオタゴ半島の先端にも小さなコロニーをつくっており、うれしいことに一般の旅行客でも観察することができる。

ロイヤル・アルバトロスセンター

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僕がロイヤル・アルバトロスセンターを訪れたのは、季節が春めいてきた9月ごろ。春だし、ちょうど繁殖期が始まるころ・・だったはずなのだけど、センターについてツアーに申し込もうとすると
「今日は見れる保証はないけど、大丈夫??」
と逆にスタッフに聞かれてしまった。説明によると、繁殖のためにやってきた親鳥が半島付近を飛んではいるものの、営巣地にじっと座っているわけではないらしい。でも、せっかく来たしと、2人で100ドル払ってツアーに参加することにした。

映像を交えてスタッフがいろいろと説明をしてくれたあと、外に出て営巣地のある半島の先端部へと移動する(ゲートがあって、ツアー客だけ入れるようになっている)。5分ほどで観察小屋につくと、ガラスの向こうに草原地帯が広がっているのが目に入ってくる。「さぁ、いるかな!!?」と目を凝らしてみると・・・うーん、あるのは風になびく草原だけ。この小屋で15分ほど滞在したものの見られず、ひょっとしたらとツアー全員で別の観察小屋に移動してもみたけれど、やっぱりアルバトロスは現れずじまいだった。

アルバトロスセンターの観察小屋の内部。双眼鏡も備え付けてある。

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スタッフさん曰く「ちょうど先週(9月の中旬)に前シーズンのヒナが飛び立ってしまい、今シーズンの繁殖期もまだ始まったばかりなのよ」とのことで、僕はどうやら“一年でも最もアルバトロスが見られない”時期に来てしまったようだった。ただ、見られなかったのは残念だったけど、スタッフの説明は丁寧で良かったし、何よりアルバトロスを保護する施設にお金を落とすことができて良かったと思う。とはいえ、もし日本からわざわざ旅行で来ていてアルバトロスが見れなかったら相当残念だと思うので(苦笑)、次項で見れない時期の詳細を確認してみよう。

アルバトロスの見れる時期・見れない時期は!?

アルバトロスのライフサイクル

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上の写真は、ロイヤル・アルバトロスセンターで見つけた、アルバトロスのライフサイクル。
そもそも、体が大きく寿命も60年ほどと長いアルバトロスは、子育てもほぼ一年がかりとなっている。

10月~11月ごろに生まれた場所(ダニーデンのオタゴ半島)に戻ってきてオスとメスが出会い、
11月~1月ごろに卵を産み、
1月~9月ごろにかけて雛を育て、9月のある日に独り立ちしていく。

一連の子育てはすべてオスとメスの共同作業になる上、センター周辺には毎年いつくかのペアが産卵するので、卵やヒナがいる時期に行けばほぼ確実にアルバトロスが飛翔する場面が見られるはずだ。

逆に見れない確率が高い時期は、僕の体験談にあったように、繁殖サイクルのちょうど変わり目にあたる、9月中下旬から10月上旬前後。年によってもちろん多少の変動はあるものの、前シーズンのヒナが巣立ってしまった直後に行くと高い入場料を払って草原を見に行くことになってしまう。笑 (でも僕も一週間早く(9月中旬に)行っていれば、ひょっとしたら貴重な巣立ちのシーンを観れたかもしれない・・ともいえる。この辺は、もはや運だろう。)

もしツアーに参加してアルバトロスが見れなかった場合は、僕が行ったときはスタッフさんから「もし時間が許すなら、今日開催のツアーに限っては鳥が観れるまで何度でも無料で参加してOKですよ」とオファーをしてもらった。ツアーの所要時間は1時間程度で一日に何度も開催されている。「どうしても今日観ておきたい!」と思ったら、すぐ次のツアーに再チャレンジしてみよう。

アルバトロスツアーの参加方法は?

アルバトロスセンターを、ツアー中に振り返って撮影

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アルバトロスを間近で観るには、Royal Albatross Centreに料金を払って繁殖場所にガイド付きで案内してもらうのが唯一の方法だ。これは自分で手配してもいいし、ダニーデン発着のワイルドライフツアー(たいていセンターの入場料&観察ツアー参加費も含まれている)に参加する手もある。

レンタカーがあるなら、アルバトロスセンターまで直接行って観察ツアーに参加しよう。オフシーズンの平日でもない限り予約はした方がいいと思う。Royal Albatross Centreのオンラインでチケット購入するか、ダニーデンの観光案内所(iサイト)で予約するか、またはセンターまで直接いって窓口でも購入できる。

車がない場合は、ダニーデン市内発着のオタゴ半島を巡るワイルドライフツアーに参加しよう。アルバトロスセンター主催の送迎付きアルバトロスツアーもあるし(Royal Albatross centre HPへ)、 Elm Wildlife Tours など他の会社のツアーもある。これらのツアーには上述のアルバトロスセンターのツアー入場料&観察ツアー料金も含まれている。
僕個人的には、ブルーペンギンやそのほか貴重な生き物も観察できるし、これらのパッケージツアーに参加したほうがオタゴ半島をより楽しめると思う。

“オタゴ半島に新たなスターがやってきた!”2017年の1月下旬に、こんなニュースがニュージーランドを駆け巡った。ダニーデンのオタゴ半島に生息する海鳥、ロイヤル・アルバトロス(アホウドリ)。その巣のそばに取り付けられたライブカメラの目の前で、待望のヒナが誕...

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ABOUT THE AUTHOR

園芸/造園/コラム外山みのる
ニュージーランド在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。お仕事は園芸や造園、コラム執筆等。

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