NATURE ニュージーランド

ちょっとだけNZの自然に詳しくなれるネイチャーマガジン

NZにもいる野生のワラビー。小さなオーストラリア『カワウ島』って!?

カンガルーやワラビーと言ったらお隣オーストラリアの生き物だけど、実を言うとニュージーランドにもワラビーがいる。しかも、動物園でも放し飼いでもなく、れっきとした野生のワラビーが見られる場所がある。

それは、オークランドからも日帰り圏内で行ける島、カワウ島だ。

ここはある歴史的な背景からオーストラリアの生き物が持ち込まれて繁殖しており、いわば小さなオーストラリアのような場所になっている。さて、カワウ島とはどんな島なんだろう?そしてなぜワラビーがこの島で見られるんだろう?

カワウ島とは?

Kawau Island copper mine

カワウ島(Kawau Island)はオークランドから約40キロほど北に離れた人口70人ほどの小さな島。もともとはマオリ族が住んでいたけれど、ヨーロッパ人の流入とともに銅鉱山が見つかり、多数のヨーロッパ人が移り住んだ。最盛期の19世紀後半には、現在の4倍近くにもなる300人以上が住んでいたという。

NZの総督にも任命されたジョージ・グレイ卿が最終的にカワウ島を買い取り、外国から持ち込んだ珍しい生き物を自分の庭となった島に放したことで、現在にも続くカワウ島の姿ができたようだ。アジアからはクジャク、オーストラリアからは何種類ものワラビーやワライカワセミ等が持ち込まれ、それらの多くは天敵のいない平和な島に完全に定着。以降、100年にもわたって世代を刻んでいる。

現在ではカワウ島はそんなニュージーランド初期の歴史に触れることができる島として観光地化されていて、毎日フェリーも運航され、クラシックな宿泊施設もある。クジャクやワラビーだけでなく、ちゃんとNZの固有の生き物、たとえば飛べない鳥のウェカやキーウィも暮らしているカワウ島は、歴史探索だけでなくNZ固有の生き物にも出会える、魅力の詰まった知られざる観光スポットと言っていい。

カワウ島の4種類のワラビーたち

そんな歴史的背景からワラビーが見られるようになったカワウ島には、実は4種類が今も生息している。ワラビーはNZ本来の自然を荒らす「害獣」ではあるものの、皮肉なことにこの100年のうちに本国オーストラリアでは絶滅危惧種となってしまったワラビーもいて、すぐに駆除しようという流れにはなっていない。カワウ島で今も見られる4種類は以下の通りだ。

Parma Wallaby (絶滅危惧種 NT:Near Threatened)

Parma Wallaby
Brush-tailed Rock wallaby(絶滅危惧種:VU: Vulnerable)

brush-tailed rock wallaby

Swamp wallaby

Swamp Wallabies

Dama (Tammar) wallaby

Tammar Wallaby (Macropus eugenii),_2

個人的には、ワライカワセミも見てみたい

kookaburra
僕がオーストラリアを旅していたときに出会って以来、忘れられない鳥がこのクカブラ(kookaburra)というワライカワセミだ。オーストラリアにしかいないはずのこの大型のカワセミもカワウ島に生息している。

鳴き声はまさに「笑い」そのもの。最後にひと笑いして、次の記事を読み進めてほしい(笑)

ABOUT THE AUTHOR

園芸/造園/個人ガイド/コラム外山みのる
ニュージーランド(オークランド)在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。移住を目指して家族で奮闘中。お仕事は園芸や造園、個人ガイド、コラム執筆。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK

こんな記事も読まれてます

Return Top