NATURE ニュージーランド

ちょっとだけNZの自然に詳しくなれるネイチャーマガジン

まるでマキビシ!街路樹のトゲトゲの実は誰の落し物?

日本人にとって、ニュージーランドの街路樹というのは注目してみると意外と面白いものだと思う。
ネイティブ・ツリー(固有種)がよく使われているし、ヨーロッパ由来の木も多くて、日本人にはなじみの薄いものが多いからだ。

Sweetgum

さて、オークランドの街を歩いていると、年間を通してこんなトゲトゲの―まるでマキビシのような―実が落ちているのを目にすることができる。硬くてギザギザしているので、大量に落ちていると本当に歩きにくい、不思議な木の実。これはいったいなんて木なんだろうか?

トゲトゲの実をもつニュージーランドの街路樹

ニュージーランドの街路樹や公園の木としてよく植えられているこんな木。
夏は青く、秋冬は抹茶色のトゲトゲボールがついている。紅葉もするので秋は見事な赤や黄色に染まる。

Sweet-Gum

Old Town Auburn, CA #20

Sweetgum

樹の名前は、「スウィート・ガム」!

調べてみると、どうやらこの樹の名前はSweet gum (Liquidambar styraciflua) というようだ。

アメリカ原産の落葉樹で、街路のような荒い環境でも育つことから、ニュージーランドにも輸入されたらしい。本家アメリカ大陸ではこのトゲトゲの実に詰まったタネは鳥やリスなどの大事な食料になっている。そういえばニュージーランドでも外来種の鳥・ヒワがこの実を突いているのを何度か見たことがあった。外来の鳥は、外来の樹の使い方を知っているんだろう。

木の下を歩く人間にはちょっと迷惑な実だけど、生きものたちにとってはありがたい食べ物のなる木というわけだ。

トゲトゲの実をアートに。

この実は真冬でも型崩れせず相変わらず路上に転がっているので、こんなに固いならアートに使えそうだなぁと常々思っていたけど、調べたらやっぱり作品作りにも利用されているようだ。

クリスマスリースに。by https://phsblog.org/
ラメをつけると立派な飾りに!by https://nz.pinterest.com/

色を付けるだけで立派な飾りに!

路上のマキビシも、うまく利用すればとてもいい素材になるのかもしれない。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

ABOUT THE AUTHOR

園芸/造園/コラム外山みのる
ニュージーランド在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。お仕事は園芸や造園、コラム執筆等。

コメントはこちら

*

COMMENT ON FACEBOOK

こんな記事も読まれてます

オークランドの大滝を見に行こう!ワイタケレの「フェアリー・フォールス」へ

オークランドの大滝を見に行こう!ワイタケレの「フェアリー・フォールス」へ

今日紹介するのは、オークランドにあるワイタケレ自然公園の中でも大滝が見られるコース、 『フェアリーフォールス・トラック』。名前のとおり、森の中にしぶきを上げる雰囲気のいい大滝を見ることができるコースだ。どんなトレッキングが楽しめるのだろう...
決死のディスプレー”擬傷”に感動・・ニュージーランド・チドリは子育てシーズン!

決死のディスプレー”擬傷”に感動・・ニュージーランド・チドリは子育てシーズン!

もう10年も前になるけれど、僕はニュージーランドで鳥の「擬傷(ぎしょう)」という行動を観たことがある。 「擬傷」というのはその言葉通り、鳥が傷をついたふりをするディスプレーのことで、チドリという種類の鳥たちが時折行う行動として知られている。...
世界に残った、たった5羽のブラック・ロビン。一種の鳥を絶滅から救った「オールドブルー」の物語

世界に残った、たった5羽のブラック・ロビン。一種の鳥を絶滅から救った「オールドブルー」の物語

ニュージーランドの自然保全を語ろうと思ったら、どうしても外すことのできない一羽の小さな鳥の物語がある。 そのお話の主人公の名は『オールドブルー』。たった5羽だけ残された種「ブラックロビン」の、最後の母と呼ばれた鳥の物語だ。 1980年、絶滅...
メリノウールよりすごいアウトドアウェア新素材。軽くて暖かいNZ産「ポッサム・ファー」って!?

メリノウールよりすごいアウトドアウェア新素材。軽くて暖かいNZ産「ポッサム・ファー」って!?

マックパックやカトマンドゥ、アイスブレーカーなど、数々の良質なアウトドアブランドを世に送り出し続けている国、ニュージーランド。国の代名詞ともいえる羊から採ったメリノウールはその品質の良さでほかの追従を許さず、快適で温かいメリノウール製品はア...
Return Top