鳥の楽園・ニュージーランドにはさまざまな鳥が生息している。
国内で確認された鳥類は300種類以上にのぼり、そのうち約70種類ほどが「固有種」つまりキーウィやタカへなど世界でもニュージーランドにしかいない鳥たちだ。そんなユニークなニュージーランドの鳥たちは、大きさもそれはもう同じ鳥とは思えないほど多種多様に分かれている。
このページでは、数あるニュージーランド鳥の中でも、最も大きい鳥と、最も小さな鳥を紹介してみよう。
NZ最大の鳥:Albatross(アルバトロス) 全長3メートル。
まずは、ニュージーランドで最も大きな鳥から。
これはガイドブックにも載っているくらいよく知られてるが、ダントツでアルバトロスだ。(和名はアホウドリ。)
ダニーデンのオタゴ半島に生息するロイヤル・アルバトロスという種類の鳥は、なんと翼を広げた長さは3メートルにも達する。体重でいえば9キロ!人間の幼児くらいの重さもあるのだ。
3メートルというのは、成人が両手を広げたって1.5メートルくらいだと考えれば分かりやすい。ちょっと自分の腕を横に伸ばして、だいたい3メートルがどんなものか想像してみてほしい。信じられないくらいの大きさだ。
ロイヤル・アルバトロスはニュージーランドどころか、世界最大の海鳥だと言われている。NZには全14種類のアルバトロスのうち10種類が生息していて、ダニーデンのオタゴ半島でも見られるRoyal Albatrossはそのうちで最大の大きさになる一種だ。
僕はアルバトロス観察で有名なニュージーランド南島ダニーデンのコロニーを訪れたことがあるが、間近でみるホンモノのアルバトロスは言葉がでないような大きさだった。
「こんな生き物が地球上にいるんだなぁ。」
陳腐な感想だけど(苦笑)、初めて見る大きさの鳥を前にして、優雅で圧倒的なたたずまいにただただ見とれてしまったのだった。
さて、それでは最小の鳥はどんなサイズなんだろう?次項で紹介してみよう。
NZ最小の鳥:Rifleman(ライフルマン) 全長7センチ、6グラム
変わった名前ですぐ覚えてしまう、ニュージーランド最小の鳥はRifleman(ライフルマン)という鳥だ。日本語ではミドリイワサザイ。体長はわずか7~8センチで、体重に至ってはわずか6~7グラムほどしかない。(どちらもスズメの半分程度!!)
砂糖小さじ一杯が5グラム。ライフルマンはティースプーン一杯分の重さしかない。
緑色のピンポン玉が飛んでる姿を想像すれば、それはもうライフルマンそのもの。本当に小さい鳥だ。
まず一番気になる名前の由来から。
どうしてライフルマンというユニークな名前が付いたのかというと、ニュージーランドの19世紀ごろのライフル銃兵がちょうどそんな緑色のユニフォームを着ていたからだそうだ。
もう一つの名前である(NZの動植物はたいてい英語とマオリ語両方ある。)マオリ語のTitipounamu(ティティポウナム)は、Titiが”小さい”、pounamuが”グリーンストーン”を意味し、意訳をすれば”小さな宝石”という意味になる。こちらの方が的を得た表現だろう。
ライフルマンは北島のタラナキなどの深い森や、南島の高山地帯に多く生息している。
運がよければ、トレッキングの最中などに出会うことがあるかもしれない。数がすくないので、出会えたら本当にラッキーだ。機会があったら、ぜひ探してみてほしい。
参照:
DOC: Royal Albatross
NZ birds Online : Rifleman
書籍『ニュージーランド 楽園の鳥たち リチャードライアル』
Last Updated on 2022年9月24日 by 外山みのる
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