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どうしてこんなに赤いの?NZのシダ「ラスプファーン」の赤さのヒミツ

どうしてこんなに赤いの?NZのシダ「ラスプファーン」の赤さのヒミツ

ニュージーランドでトレッキングをしていてよく出会う植物はなんといってもファーン(シダ)だろう。NZの森には木のように生えるシダも多く、上にも下にもシダが茂る森は一度みたら忘れないインパクトがある。

さて、今日はそんなニュージーランドのシダの中でも、真っ赤で目立つシダ「ラスプファーン」をみに行ってみよう。その赤さの理由とは何だろう。理由を知れば、きっと思わず「賢い!」と思わずにはいられないはずだ。

NZのシダ、ラスプ・ファーン

ラスプファーン rasp fern
ラスプ・ファーン

低地の森の、ハイキングコース沿いには必ずと言っていいほど生えている「ラスプファーン RASP Fern(Blecnum parrisiae)」。森の中でも、多少開けたところや土手ぞいなんかでよく見かけるから、見たことがある人もきっといるだろう。Raspは「やすり」という意味があり、その名の通り固い葉を持っている。

ラスプファーンのイチバンの特徴は、真っ赤なその色合いだ。新芽は人目を引くビビッドな赤で、成長するにしたがって濃い緑色に変わっていく。これがコース上に切れ目なく続いていると、まるで誰かがガーデニングをしたんじゃないかと錯覚してしまうほどだ。

固い葉っぱに加え、土手にも生える強さのおかげで、割とどこでも育つシダとしてNZでは園芸品種としても使われている。NZではごく普通に見られるシダと言ってもいいだろう。

植物の葉っぱはなぜ赤い?

ラスプ・ファーン rasp fern
ラスプ・ファーン rasp fern

さて、ラスプファーンはどうしてこんなに葉っぱが赤いんだろう?
そういえば日本でも「アカメ(三重カナメ)」など新芽が赤い植物をよく見かける。ラスプファーンも新芽のときだけ赤い葉っぱだ。ということは、植物の葉が赤いのには何か共通の理由があるはず。この答えは、僕が以前オークランド近郊のエコツアーに参加したときにガイドに教わった。

ラスプファーンの”赤色”は、NZでアウトドアをするときに顔に塗るものと役割はおなじ。

つまり・・、

植物の葉が赤い理由は、「UV対策」なのだ。

赤い色素はアントシアニンといって、まるで日焼け止めのように紫外線から新芽を守ることができる。それで、植物の一部は赤くなることで芽を守り、生存競争を優位に進めようと進化をしてきたのだろう。

本来日陰でよく育つシダのなかでも、比較的日当たりのいいところに生えるラスプファーンは、赤くなることでせっせと「UVカット」をしていたというわけだ。

ニュージーランドという紫外線の強い国だからこそ、ラスプファーンは赤色に進化していったのかもしれない。

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