いわずと知れた野鳥の宝庫・ニュージーランド。トレッキングでは「鳥の鳴き声」は楽しみの一つで、聞こえる音に意識を傾けてトレッキングやバードウォッチングをするとより一層自然の中に溶け込んでけるようにも思う。ニュージーランドの鳥たちは独特でメロディアスな鳴き声を持つものも多く、まさに森の癒しのような存在だ。
この記事では、ニュージーランドの鳥の鳴き声で、僕が特に聞き惚れている歌声の主を5種類紹介してみよう。
ニュージーランドの鳥の鳴き声ベスト5:Grey Warbler
地味でシャイで、それでいて歌声だけは素晴らしい。ニュージーランドの鳥の代表選手みたいな鳥、グレイウォーブラー。
スズメ大の体には似合わないくらい大きな声で鳴くので、森に入れば必ずこの歌声を耳にすることができる。
ニュージーランドの鳥の鳴き声ベスト4:Tui
おそらくニュージーランドに旅行に行ったことがある人なら、街中や公園でこの鳥を見たことがあるのではないだろうか。
一羽で何役もこなしているかのように目まぐるしく歌の調子が変わるので、姿が見えないと「何羽いるんだろう?」と思ってしまうほど。「ピピピピ…」「トゥトゥトゥ….」という高音に混じって時折「ガッグァッ」とタンが絡んだような濁音が混じる。
ニュージーランド国内でも地域によって若干歌声が違うのも面白い。この動画の鳥は、少なくとも僕の聞きなれたオークランドのTuiではないけれど、音の雰囲気はつかんでもらえると思う。
ニュージーランドの鳥の鳴き声ベスト3:Morepork
ナイトウォークでよく聞こえてくるフクロウの鳴き声。僕はこの声を聴くとニュージーランドの奥深い森を連想してしまう。NZの夜の森を象徴する鳴き声だ。
ニュージーランドの鳥の鳴き声ベスト2:Bellbird
ベルバードという名前の通り、ベルを振り鳴らしたようなかわいいメロディーで歌う。
オークランド地域をのぞくNZ全土で見られるが、すばしっこいので、僕はまずこの鳴き声を頼りに見つけるようにしている。
ニュージーランドの鳥の鳴き声ベスト1:Kokako
ニュージーランドで最も美しい声を持つ鳥は、コカコだろう。
もの悲しいフルートのような声を、早朝の、日の出ごろの時間帯にだけ奏でる。
近年は絶滅も心配されていて、特定の保護区でしか聞くことができない。哀愁漂うメロディーは仲間が減った悲しみの歌のようだ。
そういった諸々の事情を踏まえて、日の出頃の静かな森でこの歌声を聞く・・・そのときの感動はどうしても映像だけでは届けられない。ぜひとも、ちょっと無理をしてでもコカコの生息地でこの歌を聞いてみてほしい。
NZの鳥の鳴き声を聞くのはティリティリ島がベスト!
これらの鳥を見に行くには、オークランド沖合にある鳥の楽園「ティリティリ・マタンギ島」がベストだと思う。
鳥の保護区になっているティリ島には絶滅危惧種を含めたほとんどすべての鳥が住んでいる上に、植林されてまだ30年ほどの島だから木々が低く、天然林では高いところに住む鳥たち(特にコカコ)も、目視できる距離で見ることができる。
フェリーはオークランドのフェリー乗り場からでていて、ボランティアメンバーが島を案内してくれる英語のガイドツアー(10ドル)を一緒に申し込めばさらに楽しめる。
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Last Updated on 2022年9月24日 by 外山みのる
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