ガネット(カツオドリ)のコロニーが見られる、オークランド近郊の観光スポット「ムリワイビーチ」。冬の間をオーストラリアで過ごしたガネットたちは毎年春になるとNZに戻ってくる。つがいをつくるのがだいたい10月~11月くらいで、首を重ね合わせるように踊る特徴的な求愛ダンスを経て、11月~12月になるといよいよ卵をあたため真っ白なヒナが誕生する。サファリパークのように慌ただしいガネットコロニーの様子をみてみよう。
ヒナはふわっふわの真っ白。12月のガネットコロニー
初夏の陽気が漂う11月下旬、久しぶりにガネットコロニーを訪れた。車を停めてドアを開けると、まだコロニーが見えない位置だというのにもうギャァギャァと聞こえてくる。とっくにコロニーは満席状態、子育て真っ最中なのだろう。
歩いて5分のコロニー展望台に行くと、満席どころかヒナが続々と孵ったおかげであふれかえり、まるでサファリパークよろしく生き物だらけになっていた。・・ここは何度見てもすごい。野生の生き物の営みがダイナミックに熱をもって伝わってくる。
ヒナはもうすでに大きくなっているものもいて、親と同じくらいの背丈の子もいる。でも、真っ白ふわふわだ。ヒナのシーズンは年によって若干違うだろうが、だいたい11月中旬~1月あたりとみてよさそうだ。この時期に足を運ぶ機会があれば、ぜひふわふわのヒナを見に行ってほしい。
実はNZで3か所しかない、ガネットコロニー
オークランドから半日あれば行って帰れるムリワイのガネットコロニーだが、実はこれ、とても貴重な場所で、ニュージーランドでもアクセス可能なガネットコロニーは3か所しかない。
- ムリワイビーチ(オークランド)
- キッドナッパーズ岬(ネイピア)
- フェアウェル・スピット(ネルソン / エイベルタズマン)
2と3はツアー等があるものの、街から遠く離れているからたどり着くのも一苦労だろう。もっともアクセスのいいムリワイに行くのがやはりおススメだ。
参考:The Encyclopedia of New Zealand : Gannet
Last Updated on 2022年9月19日 by 外山みのる
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