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日本語のNZ野鳥図鑑はこれ一択!『ニュージーランド楽園の鳥たち』

日本語のNZ野鳥図鑑はこれ一択!『ニュージーランド楽園の鳥たち』

ニュージーランドは世界中のバードウォッチャーの憧れの地だ。

ニュージーランドにはここでしか見られない鳥類がきわめて多く、全体における固有種の割合はなんと80%近くにものぼる。「NZで見られる鳥のほとんどが固有種」と言ってもいいくらいだろう。これはもともと天敵となる哺乳類がいなかったおかげで思い思いの進化を遂げてきたからで、飛べない鳥の国鳥キーウィなどはその最たる例と言っていい。バードウォッチャーが進化の実験場とさえいえるニュージーランドに行ってみたいと願うのも、当然といえば当然のことだ。

さて、ここにしかいない鳥が多いと言うことは、言い換えると海外からの旅行者にとっては「ニュージーランドは見たことのない鳥しかいない国」でもある。そこでガイドブックがどうしても必要になるのだが、実は日本語で書かれたニュージーランドの鳥の図鑑が一冊だけ出版されている。今日はその日本語のNZ野鳥図鑑を紹介してみよう。




NZの鳥の図鑑『ニュージーランド 楽園の鳥たち』

ニュージーランド 鳥 図鑑 本 日本語
ニュージーランド 楽園の鳥たち

『ニュージーランド 楽園の鳥たち -NZ原生野鳥図鑑-』リチャードライアル, 2002年発行

ニュージーランド国内で発行された唯一の日本語のバードウォッチングのガイドブック。2002年発行とやや古いが、完成度はかなり高い。とても分かりやすい大きな写真に加え、英語名・マオリ名・日本語名も併記。見られる場所、飛び方、大きさ、鳴き声など、野鳥観察に必要な情報はたいてい載っている。7ページにもわたってNZの鳥類の歴史が解説されていたりと、そこかしこに筆者の”バードウォッチング愛”が見て取れる良書と言っていい。

コンパクトで持ち運びも楽なので、バードウォッチングを目的の一つにニュージーランドに来られる方は手元に置いておくと探鳥も楽しめるだろう。

どこで買える?ショップとオンライン

やっかいなのは、日本語の本だけどニュージーランド発行だから、基本的には日本でもニュージーランド国内の本屋でも手に入らない”幻の本”だということ。

ニュージーランド国内で買い求める場合は、有名な野鳥スポットにあるビジターセンター(観光案内所)にいけば置いてある可能性は高い。
たとえば、オークランドならTiritiri Matangi Islandという鳥類保護区の島なら置いてある(これは僕が自分の目で確認したので間違いない)。また、ウェリントンならZealandia という保護区、ダニーデンなら半島にあるアルバトロスの保護区Otago Albatross Centre(公式HPはこちら)などで買い求めることができると思う。(売切れたりして、必ずあるとも限らないが・・)

また、オンラインで日本へも発送してくれる日本人のツアー会社もあるので紹介しておこう。「NZ BREEZE」このHPならオンラインで買えるようだ。

ニュージーランドの鳥の図鑑を一冊買って、固有の鳥であふれるニュージーランドの旅行に備えておこう。

Last Updated on 2022年9月22日 by 外山みのる

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