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NZの飛べない鳥・カカポの、知っておきたい10のこと 初級編

NZの飛べない鳥・カカポの、知っておきたい10のこと 初級編

テレビ番組「世界の果てまでイッテQ」や、NHKスペシャル「福山雅治の最後の楽園」など、さまざまな番組で取り上げれるようになったニュージーランドの不思議な鳥たち。

その中でもとりわけ人気なのが、『カカポ』という鳥だ。

オウムの仲間なのに空を飛べず、数が少ないため完全に保護されている、ニュージーランド固有の珍鳥・カカポ。今日はそんなカカポの生態を、<初級編>と<上級編>合わせて20にわけて紹介してみよう。後半になるにつれてマニアックになっていく。みなさんはいくつご存じだろうか?
(情報は2016年11月現在。)
Kakapo chick

カカポのヒミツ1:世界で唯一の飛べないオウム

カカポは世界で唯一の「飛べないオウム」だ。大昔にニュージーランドに飛んでやってきて、天敵のいない土地に適応して翼を退化させてしまったと言われている。地面を歩いてエサを探し、フルーツや木の芽を食べて暮らしている。

カカポのヒミツ2:世界で最も重たいオウム

天敵のいないのをいいことに(!?)、カカポはとんでもなく大きく育つ。体長は60センチ、体重は最も重たいので4キロにもなる。ニワトリが1.5キロくらいと考えるとその重さはよくわかるだろう。ざっとニワトリ2~3羽分のオウム・・いかにも重たそうだ。

カカポのヒミツ3:世界で唯一の夜行性のオウム

Hoki

Kaka=オウム、Po=夜で、Kakapo。
ニュージーランドの先住民マオリ族の言葉で、カカポというのは”夜のオウム”を意味している。その名の通りオウムとしては世界で唯一の夜行性だ。かつてのニュージーランドには、翼長3m、世界最大の猛禽類「ハースト・イーグル」などの大型猛禽類が生息しており、そんな外敵から身を守るために夜行性になったのではないかと考えられている。

カカポのヒミツ4:カカポは長寿の鳥

カカポはとても長生きだ。最長で90年近くも生きると言われていて、カラスが平均10~30年、ペットショップで売られるようなオウムの寿命が40年ほどであることと比べると、倍以上も長生きすることがわかる。動物界全体で見てもかなり長寿の部類に入るといっていい。

カカポのヒミツ5:主な食べ物は木の実やフルーツ

Ripe rimu fruit

カカポは草食性で、主な食べ物は木の実やフルーツ、木の芽、葉、木の皮、根っこなど。植物であれば結構どんな部位でも食べれるようだ。ただし、大好きなのはリムというNZ固有の木の実(やわらかい、ベリーのようなフルーツ)で、これが豊作の年はこればかり食べることで知られている。

カカポのヒミツ6:体からいいニオイがする

カカポは体から強い芳香を発する珍しい鳥だ。その香りはハチミツだとか花のようだなどと言われている。夜行性で目が効かない代わりに嗅覚が発達していて、そのためお互いの識別に香りを利用しているのだと考えられている。

カカポのヒミツ7:外来の哺乳類によって減少の一途

もともとはニュージーランド全土に生息していたようだ。マオリ族の貝塚から骨が出土しており、化石の出土も含めればその出土範囲はほぼ全土に及んでいる。しかし、現在では数が減り、本島では絶滅、沖合のいくつかの島に散らばって暮らしているに過ぎない。

理由は先住民のマオリ族やヨーロッパからの入植者が持ち込んだ小型の哺乳類だ。イタチ、ネズミ(ドブネズミのような大きなやつ)、ポッサムなどが卵やヒナだけでなく成鳥も襲い、この1000年ほどの間に瞬く間に絶滅の縁に追いやられてしまった。

カカポのヒミツ8:3つの島にしか生息しない

あまりにも数が減ったため、人間の手によって最後の生き残りは沖合の島の保護区に移された。すなわち、コッドフィッシュ島(スチュアート島沖合)、アンカー島(フィヨルドランド沖合)、そしてリトル・バリアー島(北島の北東部)だ。

しかし、たった3島だけではあまりにリスクが高いので、環境省は新たにいくつかの島で害獣(イタチやネズミ)を駆除してカカポを繁殖させる計画を持っている。

カカポのヒミツ9:もっとも絶滅に近い鳥

3島に分散して暮らすカカポの総数は、なんとたったの123羽を数えるのみ。
ニュージーランドの鳥の中でも、最も絶滅に近い鳥と言える。
ただし、後述のように2016年はヒナが多く誕生し、まだカウントに入っていない(成鳥になっていない)個体が多くいる。2017年以降の個体数はかなり増加しているはずだ。

カカポのヒミツ10:123羽全てに名前がついている

Stephen Bragg with kakapo chicks

面白いことに123羽しかいないカカポはそのすべてに名前が付けられている。アリス、ジェーン、ジョージなんて英語名もあれば、ホコヌイ、ワイカワ、と言ったマオリ語の名前も多い。近年生まれたヒナは特にマオリ語の名がおおいようだ。

初級編はここまで。
次は上級編を見てみよう。ニュー―ジーランドでカカポを実際に見る方法も紹介している。

NZの飛べない鳥・カカポの、知っておきたい10のこと 上級編 

テレビ番組などで取り上げられて人気がでてきているニュージーランドの飛べない鳥たち。その中でも特に不思議な生態をしているのが、飛べないオウムのカカポだ。初級編ではカカポの不思議な生態のヒミツを10つに分けて挙げてみた。このページでは、<上級編>と題し…

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