「オークランドでまる一日自由時間があるんだけど、レンタカーは借りずに手軽に観光とハイキングを楽しめないかな?」
実のところ、僕のもとにはこういった質問がよく届けられる。
確かに、日本から/までの飛行機の発着はどうしてもオークランド空港になるから発着前後の一日が余ることも多い。
一日あると言ってもレンタカーを借りるほどでもない・・けど、やっぱりせっかくならニュージーランドらしい景色を見に行きたい。・・そんなふうに悩む人がたくさんいるみたいだ。
でも、ホントにそんな都合のいい観光スポットなんてあるの?
・・と思ったら、これがホントにちゃんとあるのだ。
船旅あり、スイーツあり、おいしいカフェあり、絶景あり、ビーチあり、ハイキングあり、歴史探索あり。
オークランド在住の僕が自信を持っておススメする観光&ハイキングスポットがある。それが今回紹介する、デボンポートの「マウント・ヴィクトリア」と「ノースヘッド」だ。写真もたくさん使って、紹介してみよう。
ハイキング出発地はオークランドのど真ん中!フェリーで対岸のデボンポートへ

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レンタカーを借りずにオークランドで観光ハイキングをするには、フェリーを使うのが一番だ。
目抜き通りの海側にあるフェリー乗り場から、往復たったの15ドルくらいで対岸の街・デボンポート(Devonport)までの船が頻繁に出ている(AT HOPカードという交通ICカードを持っているとさらに割引がある)。束の間の船旅を楽しんで(これが思いのほかすでに絶景だ)、ガイドブックにも載ってる小さな観光の街・デボンポートに渡ろう。
デボンポートのチョコレート専門店&ショップ散策

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デボンポートは大都会のオークランドとはうって変わって、かわいらしい家が建ち並ぶ別荘地帯のような風景が広がっている。どのカフェもおしゃれでおいしいし、ランチメニューが充実していて選びがいがある。

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日本人にとって有名なのは「デボンポート・チョコレーツ」というチョコ専門店だろう。僕が先日出かけた時も、10分足らずの滞在時間のうちに店内で2組の日本人グループに会った。
チョコレートは甘すぎず上品な味わい。店員さんに「おススメはどれ?」と訪ねると「塩キャラメルよ。」とのこと。いくつか買って食べてみたけど、どれも味や風味に特徴があっておいしいものばかりだった。

ハイキングに持って歩くつもりで、いくつか買って歩けば幸せ度倍増かもしれない^^。
ポストカード級の絶景「マウント・ヴィクトリア」に登る

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デボンポートのメインストリートを抜けると、ちょっと分かりにくいけどマウント・ヴィクトリアへの入口が右手に見えてくる。舗装路は整備されており、頂上までは歩いても10分くらい。標高たった87mだけど、周辺に何も高いビルがない分、頂上からの景観は見事!
2021年ごろから残念ながらスカイタワーは新しいビルのうしろに隠れてしまうようになったけれど、どうしてもスカイタワーを入れたポストカード的な写真が撮りたかったら、後述のノースヘッドまで歩くか、デボンポートのフェリー乗り場の沿岸を歩いてスポットを探そう。

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ちなみに、舗装路を歩かなくても、山の中腹を周るようにちょっとしたハイキングコースができている。誰にも邪魔されない、あなただけの景色を探して散策してみるのも面白そうだ。

100年前の大砲台も。知られざる「ノースヘッド」はナチュラル迷路!
さて、マウント・ヴィクトリアで絶景を楽しんだら、こぎれいな家々が並ぶ住宅街を抜け、お隣の山・ノースヘッドに向かおう。
ノースヘッドは名前の通り岬の先端に位置する山で、標高はわずか50mながら、マウント・ヴィクトリアよりも見どころが多くて歩きがいがある。どうして知名度が低いのか不思議なくらいだ。海沿いに外周を歩くハイキング・コースがあるので、一周する形で歩いてみよう。所要時間は1時間くらい。

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ノースヘッドは100年ほど前は要塞として使われていたこともあって(当時はロシアが攻めてくるかもしれない、と騒がれていたそうだ)、至る所に地下通路が伸びている。面白いことにこれらの多くは一般開放され、一部はハイキングコースにさえなっているくらいだ。真っ暗なので、ケータイのライトを点けて入ろう。
頂上からは、マウント・ヴィクトリアとはまた一味違ったシティの風景が楽しめる。
大砲台のそばや頂上には歴史を解説した案内板やムービーシアターなんかもあるので、時間が許す限り観たい読んだりしてみても面白いと思う。


僕が歩いたコースのログ「マウント・ヴィクトリア&ノースヘッド」
(上の地図をクリックすると、別ページで詳細が確認できる。)
僕は北側のビーチを長々と歩いたので結局4時間近くもかかったけれど、もしビーチ歩きを少なくすれば3時間弱くらいにまとめられるはず。標高差はほとんどない初級コースなので、天気がよさそうならこの記事を参考にしてぜひ歩いてみてほしい。きっと大満足の一日を過ごすことができるはずだ。
参考リンク:
DOC(NZ環境省)のHP-ノースヘッドのハイキング地図
その他のハイキングコース案内はこちら!
Last Updated on 2022年9月25日 by 外山みのる
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