人口が少なく、羊や牛の牧草地がおおい素朴な国・ニュージーランドにあって、総人口の3分の1(約150万人)を抱えるオークランドは、ある意味”NZっぽくない”都会の風景が広がっている。
それがいいと思うか、イメージと違って嬉しくないと思うかは人それぞれだけれど、このオークランドも街を一歩離れればのどかな風景が見られ、言い換えれば都会の風景にも自然の景色にもすぐに手が届くのはオークランドの良さのひとつだろう。
さて、そんな自然と都会がミックスされた街・オークランドで、壮大な夕日が観れるスポットはどこにあるのだろう。今日は僕がおススメする、「オークランド周辺の夕日スポット」を5つに絞って案内してみよう。
オークランドの夕日スポット1:マウント・イーデン
.
オークランドで夕日を見に行くと考えた時、真っ先に頭に浮かぶのは「マウント・イーデン」だ。
ここは沖合のランギトト島を除けばオークランド周辺で最も標高の高い山で(と言っても196mだけど。)、オークランドの街を360度見渡すことができる。
街からかなり近い山なので、都市の風景写真を取るにもぴったり。夕日は西側のワイタケレ方面に沈み、逆光にならずに東にあるオークランドの街並みにカメラを向けられるのもいい。
マウントイーデン山頂で迎える夕日の時刻。あの山頂の静けさ、あの透明感は、体験した人じゃないと分からないかもしれない。
オークランドの夕日スポット2:ノース・ヘッド(デヴォンポート)
.
オークランドからフェリーで10分の対岸の町・デヴォンポート。
デヴォンポートは、このHPでも何度も登場している大展望が楽しめる山・「マウント・ヴィクトリア」があるところだ。でも、僕はあえてヴィクトリアの先にあるもう一つの山「ノース・ヘッド North Head」をおすすめしたい。
ここは山頂に車が入ってこないし、観光客もあまり来ないので静かな日没を独り占めできるのがいい。ノースヘッドというだけあって半島の先端にあり、海を含めた景色もばっちりだ。
カメラで夕日を撮ろうとすると逆光ぎみになってしまうものの(夕日は都会の後ろに落ちていく)、お隣のヴィクトリアよりも前景としてデボンポートの町やビーチを入れやすいので、構図は作りやすい。
オークランドの夕日スポット3:カレカレ・ビーチ
.
この5選の中では最も遠い、オークランドから車で一時間ほど西にあるカレカレ・ビーチ。
僕個人的には、ダントツでお勧めしたい夕日スポットで、オークランドどころか「ニュージーランドの夕日〇〇選」という特集があったとしてもトップ10に入ってくる場所だと思う。
駐車場から波打ち際まで歩いて15分近くもかかる広大な黒砂の砂浜。原生林と崖に囲われ、ちょっとした秘境感のあるビーチ。そのすべてが黄金色に輝く瞬間は、なにか大自然のエネルギーがビーチに満ちるような気配がする。もし可能なら、満潮後の潮が引く時間帯の夕日を選んでみてほしい。水気を含んだビーチは空を反射し、「ウユニ塩湖」も顔負けの鏡の中の世界が広がる。
オークランドの夕日スポット4:ワンツリー・ヒル
.
当HPでは何度も登場しているワンツリーヒル。
標高182mとマウント・イーデンにはわずかに敵わないものの、頂上からの景色はイーデンのそれよりもはるかに広々としている。夕日に染まる都会の街並み、木々の多い住宅街、遠くに見えるオークランド空港・・。海風を感じながら、360度の景色を楽しむ瞬間は、都会からわずか車で15分の場所にいるとは到底思えない体験になるだろう。
オークランドの夕日スポット5:スカイタワー(レストラン「オービット」)
.
オークランドで夕日が見たい・・なら、いっそド真ん中で見てみたらどうだろう?
灯台元暗しとはまさにこのこと!街の中心部にある高さ220mのスカイタワーは夕日スポットとしてもおすすめだ。
東京のスカイツリーの高さには遠く及ばないけれど、高すぎず低すぎないスカイタワーは夕日に染まる街並みを眺めるにはむしろちょうどよい高さだ。周辺の建物は全部細部まで見れるので、「あ、あの建物は昨日行った場所だね」なんて会話ができるのもいい。太陽は海とは反対側に沈み、夕日に染まる島やヨットを標高200m近い展望台から眺めることができる。
僕のおススメは、入場料を払って展望台に入るよりも、これだと20分もいたら飽きてしまうので、展望レストランで食事をしてしまうことだ。日本人に有名な「オービット360 ダイニング」というレストランが52階にあって、その名のとおりレストラン全体がゆっくりと360度回転する。食事をゆっくりとりながら夕日に染まる街並みを眺めるなんて、ちょっとした贅沢気分に浸れそうだ。
Last Updated on 2022年9月25日 by 外山みのる
コメントはこちら