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ニュージーランドの国花『コファイ』ってどんな花?いつ&どこで見られる?

日本で桜を知らない人はいないように、ニュージーランド人で「コファイ」という単語をしらない人はいないんじゃないだろうか。コファイ(Kowhai)とは、ニュージーランドの国花になっているお花が咲く木で、春を告げる身近な木として昔から親しまれている。今日はそんなコファイをお届けしてみよう。

NZの国花「Kowhai」

コファイ ニュージーランド 国花
NZの国花「コファイ」

ニュージーランド全土で見られて、公園やちょっとしたお庭などにもよく植えられている、コファイ。(※正確にはコーファイと若干伸ばし気味に発音するが、日本語表記では「コファイ」の方が多いので、この記事でもコファイで統一してある)
春になると黄色い釣鐘のお花を木いっぱいに咲かせる様はそれはもうキレイの一言で、匂いはないものの満開のコファイの木の下を通るとふっと立ちどまって見上げてしまう、まさに日本の桜のような親しみと美しさがある。

春先に咲くので、南半球のニュージーランドでは早ければ8月下旬ごろから、9月~10月ごろにかけてみることができる。むかしは先住民のマオリ族はこのコファイの開花を合図に、主食だったクマラというイモの苗を植えていたそうだ。人々が思う以上に、古くから春を連れてくるお花として親しまれてきたんだろう。

意外にも、コファイは8種類もある

コファイ ニュージーランドの国花
ニュージーランドの国花「コファイ」2

意外なことに、コファイと一言で言ってもニュージーランドの長細い国土に合わせて8種類に分かれている。花や葉にほとんど違いらしい違いはないものの、学名ではSophora microphylla と呼ばれる種が一般的にみられる種類で、ほとんどのコファイは大木に成長するが、いくつかは人の背丈くらいの小さな木にしか成長しないことが知られている。おかげでガーデニングにはこの小さなコファイがよく使われていて、NZガーデニング界では割と人気がある品種だ。

コファイの盆栽も入手可能!

僕が園芸関係の職場で働いていて面白いなと思ったのは、なんとこのコファイ、NZでは盆栽としても利用されていることだ。先ほど挙げた「小さなコファイ」(Sophora tetraptera)は枝をカクカクと成長させて絡み合うように成長する習性があって、僕は最初みたとき「盆栽にしたら面白そう」と思っていたのだが、園芸店に行ってみると本当に盆栽鉢に植わったコファイが売られていたのだ。

盆栽仕立てのコファイ
盆栽仕立てのコファイ photo by stuff.co.nz

他にも、園芸店やお土産店ではコファイのタネも購入することができる。もし早春のニュージーランドでコファイを見て気に入ったら、日本でも盆栽にして育てみても面白いかもしれない。

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