ニュージーランドの定番土産にもなっているマヌカハニー。このハチミツが持つ高い抗菌作用は風邪予防にも効果があることから、近年日本でもよく売られるようになってきている。
さて、マヌカハニーを知っていても、その元となるお花を見たことがある方は意外と少ないかもしれない。マヌカの花は、一般的には白色の小さな花が知られており、野外で見られるマヌカのほとんどは真っ白だ。しかし、実はマヌカの花にもたくさんの種類がある。このページでは、どんなお花があるのかをいくつか紹介してみよう。白だけでなく、赤、八重咲き・・と、まるで桜みたいにたくさんバラエティーがあって、写真をみるだけでも十分楽しめると思う。
マヌカハニーの「マヌカ」のお花。
まずはざっくりとマヌカの説明。
マヌカは常緑の低木で、ニュージーランドでは開けた森なら割とどこにでも生えている木と言っていい。
身近なところでは高速道路の路肩なんかにとてもよく植わっているから、NZ旅行でバスに乗るときなどは無意識のうちにほとんどの人が目に入れていると思う。たとえば上の写真みたいにファームの外れなどにはマヌカはたくさん生えており、こういった場所に巣箱を置くと・・そう、マヌカハニーが出来上がるというわけ。
自然に生えるマヌカの9割9分は真っ白い小さい花を咲かせるが、北島の北端部のごくごく一部では赤っぽい花を咲かせるマヌカもある。また、オーストラリアにも「ティーツリー」と総称される同様の木がたくさんあって、これらを掛け合わせたマヌカの園芸品種は意外なほどたくさん開発されている。そう、冒頭で「マヌカの花にはたくさん種類がある」と言ったのは、園芸用のマヌカの花のことだ。これがどれも見事!!どんな花があるか、ちょっとだけ紹介してみよう。
きれい!園芸品種のマヌカの花たち
まず最初はこちら、Leptospermum scopariumnanum “Huia”。
少しピンクがかった、ちょっとした蘭のようなエレガントな印象のマヌカだ。
続いてこちら、Leptospermum “Red Ensign”。
真っ赤なマヌカの園芸品種。マヌカの花は春の季節になると桜のように木いっぱいに花を咲かせるので、庭でこの赤い花が木いっぱいに咲いたら、かなり見ごたえがある。
白い花だが八重咲き品種のLeptospermum scoparium ‘Blossom’。
まるで小さな八重桜のようで、高貴で、それでいて優しげな印象がある。
最後はこちら、ニュージーランド人の大好きなバラにも似た、Leptospermum Burgundy Queen。
赤色で八重咲き。もはや元のマヌカとは似ても似つかないが、これがNZでは大変人気がある。
こうしてみるとマヌカの花一つとっても品種によってずいぶんと印象が変わってくる。もっとたくさんあるが、きりがないのでここでは代表的な品種を挙げてみた。
僕個人は白の八重咲きのマヌカが好きだ。上にも書いたように、どこかミニチュアの桜に似たやさしい印象がある。
なかなか生きた木を日本に持って帰るのは難しいけれど、ぜひNZの個人宅などでマヌカの園芸品種を探してみてほしい。
Last Updated on 2022年9月24日 by 外山みのる
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