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ニュージーランド産メリノウールを使用!NZ発アウトドア・ブランド【アイスブレーカー】を知ろう

ニュージーランド産メリノウールを使用!NZ発アウトドア・ブランド【アイスブレーカー】を知ろう

トレッキング、スノーボード、カヌー・カヤックにフィッシング・・ありとあらゆるアウトドア・アクティビティが盛んなニュージーランド。日本と同じように南北に長い国土、明確な四季をもったこの国の生きものが独特の進化を遂げたように、ニュージーランド産のアウトドア・ウェアもまた独自の進化を遂げてきた。

とりわけユニークで世界的にも評価が高いアウトドア・ブランドがある。ニュージーランド産のメリノ・ウールだけを使った高性能なウェアを世に送り続けている、
【アイスブレーカー Icebreaker】
というブランドだ。今日は、高性能で、登山から街歩きまで使える、アイスブレーカーのメリノウール素材のウェアをご紹介していこう。




ニュージーランドのメリノ・ウールってなんだ?

アイスブレーカーが素材に選んだメリノ種の羊毛は、ニュージーランドの南島からやってくる。

merino sheep photo by Flicker

 

メリノ種の羊たちが暮らすのは、富士山よりも高い標高3,764mのマウント・クックをはじめとした3,000m級の高山、氷河、フィヨルド、湖、原生林など、多様な環境が織りなすニュージーランドの高山地帯。夏は30℃を越え、冬はマイナス20℃にも達する。普通の羊では生きていけず、メリノ種だけが生きる過酷な環境だ。

メリノ種の羊の命を支えているものこそ、そう、メリノウールだ。メリノウールは、毛が非常に細く、柔らかくてしなやか。保温性に富み、湿気を吸収して出してくれるので蒸れず、羊毛の中でも最高品質とされている。

ニュージーランドの過酷な自然環境に生きる術がいっぱいに詰まったメリノウールを素材にアウトドアブランドをつくる――そんな素晴らしいアイデアを実現したのが、アイスブレーカーのウェアなのだ。

アイスブレーカーの公式youtubeチャンネルに、提携ファームの映像が出ていた。もし英語が聞き取れなくても、これを観てみるとメリノ羊たちがどんな環境に生きているのかよく分かる。

いつでもどこでも着れる!夏涼しく、冬暖か

Merino wool photo by Flicker

メリノウールの素晴らしさは、コットンでも化繊でも表現できない温度調節機能だ。

同じ天然素材のコットンは、吸水性が高く汗をかくと冷えてしまう。逆に流行のハイテク化繊は速乾性は高いが熱も同時に持って行ってしまうという欠点があった。

その点、メリノウールは両者のイイトコ取りのような機能を持つ。保温性が高くて冬でも暖かく、速乾性も高い上に湿気を吸収&放出してくれるので夏でも蒸れない。これは登山においては欠かせない機能と言っていい。

ニオイが気になる人に!天然の防臭効果

ギュウギュウ詰めでも臭わない photo by Flicker

着る人の年齢が高くなればなるほど、メリノウールの最大の機能となってくるのが、素材の持つ天然の防臭効果だ。こればかりはほかのどの素材の追従も許さないほどで、たとえば夏の山小屋泊の登山でも、着替えなくてもまずニオイの心配はしなくていいはずだ。

ぎゅうぎゅうの山小屋でウェアの匂いを気にすることほど辛いことはない。もしそういう経験をお持ちなら、アイスブレーカーのウェアを着ておけばその悩みから解放される。

山でも街でも着こなせる!シンプルなデザイン

僕個人的にアイスブレーカーというメーカーを”買って”いるのは、登山用のアンダーウェアーにしておくのはもったいないほどの「デザインのよさ」だ。

アイスブレーカーのウェアは日本人の体形にも合い、デザインもシンプルで街のセレクトショップに売っているのとなんら変わらない。普通に街歩きでも着ることができるから、物持ちの良さを考えれば日々のローテーションの主役にもなるはずだ。

日本でもオンラインで買える!

アイスブレーカーはニュージーランド発祥のアウトドアブランドだから、もちろんニュージーランド旅行の際に各都市にあるショップでお土産がてらに買えるが、いくつかの商品は日本でもオンラインで買うことができる。

例えばアマゾンで「アイスブレーカー」と検索してみると、こんな商品がラインアップされる。

値段は多少高いが、ニュージーランド産の着回しできる高品質な一着と考えれば悪くはないはず。

また、商品を選ぶ際は、メリノウールの使用量にも注目しよう。
もちろんメリノウール100%なのだが、ここでいう使用量というのは平方メートルあたりの使用量で、つまりはウェアの厚みのことだ。ざっくりと150、200、260があって、数字が大きいとそれだけ厚手になる。

150は薄手のTシャツ、200ならふつうのTシャツくらいの厚さがある。

200はパーカーなど少し厚めのウェアとなり、春秋の羽織りものとして重宝しそうだ。

ぜひ一着だけでも試しに着てみてほしい。値段以上の機能性、そして「ニュージーランドを着ている」という満足感がきっと得られるはずだ。

Last Updated on 2022年9月22日 by 外山みのる

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