オークランド観光で強くおススメしたい場所がある。それは、「島」だ。
ワインで有名なワイヘキ島をはじめとして、オークランド沖合のハウラキ湾には大小さまざまな島が浮かんでいる。トレッキングやバードウォッチング、頂上からの絶景を堪能するには、それらの島々は最高の遊び場なのだ。
中でも、一泊キャンプ有りのトレッキングをするなら、僕は迷うことなくランギトト島とモトゥタプ島をおすすめしたい。ここはオークランドのすべてが詰まった最高の遊び場だ。この記事では、絶景やビーチ、珍しい鳥たちとの出会いが楽しめるコースをご案内していこう。
オークランドの”島”トレッキングはランギトト&モトゥタプ島がベスト!
オークランドの港から海を見ると、そのきれいな三角形の島の容姿がとても目立っているランギトト島。ここは人口ゼロの無人島で、細かくトレッキングコースが設置されている”トレッキングの島”でもある。
あまり知られていないが、ランギトト島は短い橋でお隣の島ともつながっていて、だれでも行くことができる。右隣にあるその島の名は「モトゥタプ島 Motutapu island」。ここは鳥の保護区にもなっていて、本島ではもう見られない貴重な鳥が数多く生息している。キャンプ場もあり、「トレッキング」、「バードウォッチング」、「キャンプ泊」を遊び組み合わせて遊ぶことができる。ランギトト島とモトゥタプ島は、オークランドから島に渡ってトレッキングを楽しむにはベストな選択肢と言っていい。
ランギトト島からモトゥタプ島キャンプ場までトレッキング!
僕が今回1泊2日で歩いたルートは以下のようになった。
モトゥタプ島への直接のフェリーは就航していないので、キャンプ泊を楽しむにはまずランギトト島から歩き出す。
ランギトト島:桟橋から海岸沿いのコースCoastal Trackを右回りに進み、東側にあるモトゥタプ島へ(所要時間:2時間半)。
モトゥタプ島:島に西側に入ったら、キャンプ場のある東海岸「ホームベイ home bay」までは1時間半の道のりだ。つまり、ランギトト島でスタートしてから計4時間でキャンプ場まで行ける。帰りは別のコースを選択してもよく、どのコースを選んでもだいたい距離にして10キロ弱、4時間くらいに納まるはずだ。
所要時間は片道4時間。標高差こそ50mもないが、テントを背負っている上に細かいアップダウンが多いので、難易度は若干高め(=中級)といったところだろう。以下に写真をつかって細かくコースの様子をみてみよう。
ランギトト島の東海岸コース:2.5H
ランギトトの海岸コース(Coastal Track)はほとんどアップダウンがなく、海、森、溶岩石が織りなす荒々しい景色を見ながら歩いていく。一本道で迷うこともないだろう。ちょっとしんどいけれど、その先にパッと視界が開けてモトゥタプ島と島に挟まれた海が見えてくる瞬間はたまらない。
モトゥタプ島を西から東へ縦断、キャンプ地Home bayへ:1.5H
木々と溶岩石の荒い光景からは一転、どこまでも続く牧草地帯をフェンス沿いに歩いていく。まったく障害物がないだけに、素晴らしい景色だ。島の上の方に差し掛かると、遠くに光り輝く海、ついさっきまでいたオークランドシティの街並みまではっきりと見えてくる。
ただ、太陽光や風といったその日の気象条件を一身に浴びるコースだから、見た目以上に体力を使う。僕のときは24度くらいの真夏の炎天下で、チョット大変な思いをしながら歩いた。
モトゥタプ島のキャンプ場Home Bayはビーチフロント
キャンプ場がまた素晴らしい。
広々とした芝生のキャンプ場がビーチの前面いっぱいに広がり、僕のときは合計で30張ほどがあったがまったく混雑は感じなかった。トイレもきれいで紙もついている(水シャワーがあったらなお良かったけれど^^;)。ただ、水はどうやら雨水を利用しているようで、蛇口には「沸騰してから飲んで」と注意書きがあったので、そこだけちょっとメンドウ。ビーチは透明度が高く、夏なら波の穏やかな海岸で水遊びができる。
キーウィやタカへも見れるかも!
モトゥタプ島もランギトト島も、害獣のいない「鳥類保護区」になっていて、繁殖のために数多くの絶滅が心配される鳥たちが放たれている。目玉となるのはやはりニュージーランドの飛べない鳥たち、タカへやキーウィだろう。
キーウィが夜に見られる森の場所は、上のようにgoogle mapのサテライトで見ると分かりやすい。
キャンプ地であるHome bay(右側中央やや下の湾)の左上に小さな森があり、ここを中心にキーウィが生息している。日没後に歩いてみると運が良ければみられるかもしれない。現地にいくと看板には「Rotary Centennial Track」と名がついていた。
2島で見られる鳥たちについては、別の記事にしたので参考にしてほしい。
Last Updated on 2022年9月22日 by 外山みのる
コメントはこちら