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景色だけじゃない!経験者が語る、ランギトト島に行くべき3つの理由

オークランドの展望スポットから海の方を眺めると、きっと誰もが「あの島はいったい何だろう?」と思ってしまうようなきれいな二等辺三角形をした島が見える。

オークランド沖合に浮かぶ島々の中ではワイヘキ島に次いで知名度のある島、ランギトト島だ。

ランギトト島
ランギトト島

ここはNZ環境省が管理する無人島。島のあちこちにトレッキングコースが設置されており、大小さまざまな山歩きを楽しむことができる。トレッキング好きにはたまらない、”トレッキング専用の島”だ。

今回春をまってやっと足を運ぶことができたので、さっそくランギトト登山のレポートをしてみよう。頂上からの景色が素晴らしく、貴重な鳥たちにも会えて、期待を裏切らない場所だった。

いざ、ランギトト島へ

ランギトト島へのフェリー
ランギトト島へのフェリー

ランギトト島へはオークランド中心部のフェリー乗り場から専用のフェリーが出ている。僕らは午前07:30の始発便で島に向かった。早朝便でちょっと安かったのと、せっかくなら登山客の少ない時間帯にのんびり歩きたいと思ったからだ。でも、フェリーに乗ってびっくり、小さいフェリーながらも満席で、テラス席はすぐにいっぱいになってしまった。意外にもけっこう人気があるらしい。

ランギトト島の面白さ1。600歳なのに「もっとも若い島」

ランギトト島の溶岩街道
ランギトト島の溶岩街道

30分ほどの船旅を終えて、さっそくマップを見ながら歩き出した。ほとんどの人はまっすぐ頂上を目指して進んでいくが、僕はまず海岸沿いに歩いていくことにした。人気なのはまっすぐ標高259メートルの頂上まで登って、同じ道を戻ってくる最短ルート。でもせっかく一日あるなら、ロングウォークをして島を遊びつくしたいと思ったのだ。

海岸沿いの風景は、予想外の”溶岩街道”だった。右も左も溶岩が目につき、まばらに木が生えている荒々しい風景が広がっている。ランギトト島は600年前の噴火で突如誕生したオークランドでは最も若い島とは聞いていたものの、もうすっかり森に覆われているとばかり思っていた。600年が経過したとはいえ、まだまだ森ができる途上の若い島なんだろう。

ランギトト島 小さな森の始まり
ランギトト島 小さな森の始まり

それだけに、噴火後の島がどんな風に森になっていくかが手に取るようにわかって面白い。溶岩石がくぼみになったところには必ずコケがびっしり生えていて、時には小さな木が生えていたりする。これは小さな森の始まりなのだろう。小さな木々が集まって、そこから大きな木が育ち、やがて小さな森同士がくっついて森をつくっていく・・。歩いていると、それぞれのステージにある小さな森たちをライブで見ることができる。600年分の変化を追体験できるわけだ。これはランギトトでしか体験できない面白さだろう。

ランギトト島 まばらな木々たち
ランギトト島 まばらな木々たち。きっといつしか繋がって、森になっていく

ランギトト島の面白さ2:期待を裏切らない頂上の景色

2時間半ほどで海岸線の目的地「マッケンジー・ベイ」へ。ここは島に二つしかない砂浜のビーチの一つがある。僕が行ったときは、まだ春先で肌寒いというのにもう何人か泳いでいた!きっと夏なら汗を流すのに素晴らしいビーチなんだんろうなぁと思いつつ、観ているだけで寒かったので、今回はパス。

ランギトト島 頂上からのパノラマ
ランギトト島 頂上からのパノラマ。奥にハーバーブリッジが見える。

砂利の未舗装路をひたすら登ることさらに1時間で、頂上に到着する。頂上からの景色は期待を裏切らない大パノラマだ。オークランドの街並みも、ハーバーブリッジもばっちり。遠くの森に雨を降らせている雲まではっきり見れる。「この景色を観にみんな登ってくるんだなぁ」と思うと、今朝の満席状態のフェリーも納得がいく。確かにこの絶景は観る価値がある。

ランギトト島 頂上からのパノラマ スカイタワーもばっちり。
ランギトト島 頂上からのパノラマ スカイタワーもばっちり。

ランギトト島の面白さ3:貴重な鳥たちに遭遇!

頂上でランチをとっていると、すぐそばの木々の片隅で何かが動いていた。よーく見てみると、オークランドではまずお目にかかれない鳥!目を疑うとはこのことだ。あわててランチを放り投げ、カメラを向けた。

ランギトト島で見かけた「サドルバック」
ランギトト島で見かけた「サドルバック」。本島では見られない貴重な鳥だ。

これはサドルバックという鳥で、オレンジ色のホオダレが面白いムクドリの一種。和名もそのままに、セアカホオダレムクドリという。”サドル”は馬に乗る時にまたがるサドルのことで、背中の真ん中だけ赤いのをサドルを背負っていると見立ててつけた名前だろう。貴重な鳥で、ネズミやイタチが蔓延する本島ではすでに見ることができず、ランギトト島のような、環境省管轄の”ペストフリー”(害獣のいない)の島にだけ生息している。

そういえばお隣の「モツイヘ島」という島では、貴重な鳥たちの繁殖プログラムが進んでいると聞いている。足に輪っかをつけているし、きっとそこからやってきた鳥なんだろう。

時間があれば、溶岩の洞窟探検へ

ランギトトで洞窟探検
ランギトトで洞窟探検

頂上付近にはちょっとした遊べるコースがある。
「Lava Caves」という、空洞化した溶岩の中を歩くことができる場所だ。あまりに真っ暗なので携帯を片手に歩いたけれど、壁には地中深くに張った根っこがむき出しになっていて、まさに「島の内部観察」をしているようだ。所要時間は30分程度だから、フェリーを待つ時間の調整にもちょうどいい。

ランギトト島の登山情報

今回つけたGPSはこちら。左上の標高をなぞるとカーソルが動き、Detailを押すと別ページで詳細が見られる。

所要時間は、船着き場から頂上の往復なら往復2時間。(サイドトリップのLava Caves +30分)。海沿いにマッケンジーベイを経由して頂上を目指すコースはLava Cavesを入れて5時間ほど。いい運動だ。

気を付けなければならないのはやはりフェリーで、一日4~5便しか出ておらず、最終は15:30から17:00と日によってばらつきがある。早朝7:30の始発フェリーはちょっとお安くなっている。フェリーに合わせて予定を組むといいだろう。

リンク:
フェリーのタイムテーブル(Fullers360公式ページ)
DOC(環境省)のランギトト登山情報

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園芸/造園/個人ガイド/コラム外山みのる
ニュージーランド(オークランド)在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。移住を目指して家族で奮闘中。お仕事は園芸や造園、個人ガイド、コラム執筆。

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