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【グレートウォーク – ファンガヌイ・リバー】 カヌーでの川下りを実行に移すまでの3つのステップ

【グレートウォーク – ファンガヌイ・リバー】 カヌーでの川下りを実行に移すまでの3つのステップ

ニュージーランドが誇るトレッキングコースのトップ10、グレートウォーク。その中でも唯一歩きではなく川下りが楽しめるのが、ワンガヌイ・リバー・ジャーニーだ。

前の記事ではこの川下りの概要について書いたので、ここでは具体的に実行に移すための3つのステップをご紹介しよう。

トレッキング大国ニュージーランドには、「グレート・ウォーク」と呼ばれている特別なコースがある。特に景観のすばらしいコースを環境省がそう格付けしているもので、コース数は北島に3本、南島に6本の合計9本。トンガリロやミルフォードなどの世界遺産も含まれていて、一部は予約がとりにくいほど人気だ。グレートウォークはその名の通りほとんどは歩きで踏破するのだが、実は唯一川をカヌーやカヤックを使って走破するコースがある。その名も、北島のワンガヌイ・リバー・ジャーニー。僕は2016年に走破したが、実行するにあたって日...




ステップ1 カヌー/カヤックのレンタル

現地で撮った写真:それぞれが借りているカヌーやカヤックたち

 

ワンガヌイ・リバー・ジャーニーはグレートウォークスだけあって、カヌーを持たない旅行者でも5日間の川下りができるような仕組みが整えられている。

まずはカヌー/カヤックの手配をしよう。レンタル・ツアー会社は以下の3件が有名どころで、いづれもワンガヌイ・リバーの専門なので言ってみればこの川のプロたち。安心して任せることができる。料金、サービス内容は3社ともだいたい横一線。ただし若干オプションなどに違いが見られる。

カヌーレンタルに共通する主なサービスは以下通り。

・カヌーカヤックのレンタル
・予備のパドル
・ライフジャケット
・荷物一式が入る防水ケース
・マップ
・川まで/からの送迎
・旅中の自家用車の保管
・初日のカンタンな操作講習

レンタルカヌーのツアー会社は以下の3社があげられる。

  • Whanganui River Canoes
    唯一「ホリデーパーク」という宿泊施設を併設したツアー会社なので、前日泊がしやすいのが最大の利点。ロケーションはスタート地点よりもフィニッシュ地点に近いRaetihiという町にある。
  • Taumarunui Canoe Hire
    スタート地点であるtaumarunuiから3kmの地点にある。僕が使ったツアー会社。広い敷地を利用しての前泊キャンプは無料、そのほか前泊用のバックパッカー向けユニットもあった。
  • Yeti Tours
    okakuneという、ゴール地点に近い町にある。町には多少ショップもあって買い出しも可能。

ステップ2  ハット・パスを購入する

whanganui river journey のHut

夏期シーズン(10月~4月末)はハット・パスというものを事前に購入する必要がある。カンタンに言ってしまえば山小屋(ハット)/キャンプサイトの事前予約&購入がいりますよということだ。(ちなみに、ハイシーズン以外は料金が安くなる。)

山小屋やキャンプサイトの予約は、オンラインまたは、各街にある環境保全省(DOC= department of conservation。通称ドック。)のオフィスで行うことができる。オフィスは多くの場合、街の観光案内所とセットになっていることが多いので、すでにNZ入りされている場合はオフィスに行けばいろいろ聞けて便利かもしれない。

クレジットカード払いでよければオンライン・ブッキングが手っ取り早い。以下の公式ページから指示通りに泊まりたい日とハット名を選べばOK。空席状況がリアルタイムで確認できるので便利。ハットは夏の休日などは比較的埋まってしまうが、キャンプサイトなら大抵いつでも空いている。

参考:DOC Online Bookingページ

NZのハットの仕組みについては以前解説したので、最後のリンクを見てほしい。

ステップ3 前泊できる場所を確保する

PC307088 ファンガヌイ ワンガヌイ リバー 川 キャンプ カヌー カヤック 川下り
taumarunui Canue Hireのキャンプ場。無料!

旅の当日の集合時間は早いので、どうしてもツアー会社の場所と同じ町で前泊することになる。上記の3件のツアー会社はどれも小さな町にあるので、宿の選択肢は多くはない。

ベストなのはやはりツアー会社の提供する宿に泊まることだろう。上記3件のうち上の2件はキャンプサイトも含めて宿泊施設を提供している。僕もTaumarunui Canoe Hireの広い敷地にテントを張って泊まった(上の写真)。また、3件目に紹介しているyeti toursは自前の宿はないものの、Whanganui River Canoesの運営するholiday parkに泊まれば距離的には近いので問題ないだろう。宿泊施設についてはツアー会社にメールを送れば親切に対応してくれるはずだ。

Raetihi Holiday Park

出発地点であるTaumarunuiにも一件ホリデーパークがある。

Taumarunui holiday park

わかりにくい手続きも、こうやって順を追ってみるとそれほど難しくはないはず!ファンガヌイリバージャーニーの実際の模様は、電子書籍として出版しているので、99円の特別価格なのでポチッと呼んでみてほしい!

★ワンガヌイリバー関係の記事はこちら!

トレッキング大国ニュージーランドには、「グレート・ウォーク」と呼ばれている特別なコースがある。特に景観のすばらしいコースを環境省がそう格付けしているもので、コース数は北島に3本、南島に6本の合計9本。トンガリロやミルフォードなどの世界遺産も含まれていて、一部は予約がとりにくいほど人気だ。グレートウォークはその名の通りほとんどは歩きで踏破するのだが、実は唯一川をカヌーやカヤックを使って走破するコースがある。その名も、北島のワンガヌイ・リバー・ジャーニー。僕は2016年に走破したが、実行するにあたって日...

★ハットの予約方法はこちら!

ニュージーランドのトレッキングの魅力のひとつは、何と言っても山小屋(ハット)に泊まることだ。NZには920ものハットがあり、歴史を感じさせてくれるもの、最新設備を持ったものなど、個性豊かなハットがたくさんある。それらを利用しながら大自然を満喫するのもトレッキングの醍醐味だろう。前回の記事では、『バックカントリーハット』と呼ばれる一般的なハットについて、その概要や予約方法を書いた。ここではその続きとして、NZで特に人気のあるコース「グレート・ウォークス」と称される9本のトレッキングコースのハットについ...

ニュージーランドのトレッキング(登山)の魅力の一つは、なんといっても山小屋(Hut)に泊まることだろう。NZでは山歩きが国民的アクティビティとして定着していることに加え、ハンティングなどのために建てられたものも山小屋に転用されるなど、本当にNZ全国津々浦々にまで山小屋ネットワークが確立されている。歴史を感じるもの、最新設備を取りそろえたものなど、山小屋の個性も大きく違って面白い。僕なんかは山小屋に泊まりたいがためにわざわざ登山計画を立てたりもするくらいだ。さて、日本なら電話一本かければすぐ予約なんてで...

Last Updated on 2022年9月24日 by 外山みのる

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