アウトドアが好きでニュージーランドに移住したような僕にとって、植林などの自然保護ボランティアへの参加は欠かせない。遊ぶだけではなくて、その自然を保全する活動も同時にしていきたいからだ。
いくつものボランティアに参加してきた中で、とりわけ面白い体験だったのは、オークランド沖合、ワイヘキ島の右隣にある「ロトロア島 Rotoroa Island」の植林ボランティアだった。飛べない鳥たちも見れる、素晴らしい景色の島。さっそくどんな場所だったか、写真も使ってレポートしよう。
ロトロア島とは?
上の地図のように、ワインで有名なワイヘキ島を回り込むように右手に入ったところにぽっかりと浮かぶ無人島の「ロトロア島」。
環境省管轄の自然保護区で、ボランティアの植林によって緑が蘇った保護区の一つだ。
島にはいくつものビーチがあり、また丘あり森ありで散策にはもってこいの環境が整っている。いくつか山小屋のような宿泊施設もあって泊まれるのもいい。飛べない鳥が3種類もいるのもこの島の特徴で、タカへや、ウェカ、キーウィなどが見られる。特にウェカはよく芝生を歩いているので、オークランドで最もかんたんにウェカが見られる島でもある。
ロトロア島でのボランティアの仕事は?

ロトロア島での仕事は多岐にわたるが、主な仕事は植林だ。僕が参加した2016年7月の回では、森を作るのに必要なマヌカ、カヌカの木や、フラックスなどをたくさん植えた。
保護区としてまだ若いから、きっと植林をすれば「自分が育てた島」だと愛着がわくのもいい。そうやって一つの島を気に掛けることが、ニュージーランドの自然保護には欠かせない要素なんだろう。
仕事は午前中で終わり、お昼にはNZ名物のソーセージ・シズルという要はかんたんなBBQが無料でふるまわれる。午後は思い思いに散策できるので、お気に入りのビーチを見つけてみるのもいいだろう。
タカへやウェカやキーウィがみれる!

上にも書いたように、この島のすごいところは、ニュージーランドの飛べない鳥たち、たとえばタカへやウェカが普通に見られることだ。僕の時も、難なくこの2種類は見ることができた。特にタカへは用心深いので、レンジャーがわざわざ見に行きたい人を募って、ちょっとしたツアーのようにしてスポットまで連れて行ってくれた。
キーウィについては夜行性なので、島に泊まれば夜の散策で出会えるかもしれない。
沿岸の植林がすすめばブルーペンギンも帰ってくるだろう。そうすれば、ロトロア島はきっとカカポ以外のすべての飛べない鳥たちが見られる島になる。すごいポテンシャルだ。
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ロトロア島ボランティアに参加する方法は?

Rotoroa Island TrustのHPから、その年のボランティアの予定を確認することができる。どうやら冬場6~9月ごろの植林だけの募集らしいので、冬にオークランドにいることがあればトライしてみてほしい。
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Last Updated on 2022年9月21日 by 外山みのる
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