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ニュージーランドの”飛べない鳥”全5種類を写真で紹介。世界でここだけのユニークな鳥たち

ニュージーランドの”飛べない鳥”全5種類を写真で紹介。世界でここだけのユニークな鳥たち

人間がやってくるまで哺乳類がおらず、”鳥の楽園”だったニュージーランド(コウモリを除く)。長きにわたって天敵がいなかったおかげで多くの鳥たちは飛ぶことをやめ、あるいはほとんど飛ばなくなり、まるで進化の実験場のように思い思いの進化を遂げてきた。

現代のNZの鳥を見渡すと、全88種のうち66種が固有種。なんとまぁ8割近くの鳥が、世界でもNZにしかいない固有の鳥たちだ。その中でもひときわ目立つのが”飛べなくなった鳥”たちだろう。国鳥にもなっているKIWIをはじめ、翼のない奇妙な鳥たちは現代のニュージーランドにもたくさんいる。今日はそんなニュージーランドの飛べない鳥たち全5種類を、写真つきで紹介してみよう。

NZの飛べない鳥1:KIWI

Brown Kiwi

退化した翼、世界で唯一クチバシの先についた鼻、不釣り合いに大きな卵、羽というより毛皮のような細かい羽毛・・数え上げればきりがないくらい、ほかにはない特徴をもつ鳥、キーウィ。名前の由来は「キーィ、キーィ」という甲高い鳴き声から先住民族マオリ族がつけたようだ。

一口に「キーウィ」と言っても実は長細いNZの国土に合わせて種類が分かれていて、最新の研究では5種類のキーウィが確認されている。最も重たいもので約3.3kg。ニワトリの約1kgと比べると、キーウィは想像するよりも割と大きい(というか重たい)鳥でもある。

違いは何!?【キーウィ】の仲間は全部で5種類!

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NZの飛べない鳥2:タカへ

takahe @ tiritiri matangi island
takahe @ tiritiri matangi island

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クイナ科の鳥で羽根が美しい『タカへ』。
20世紀初頭から戦後まで絶滅したと考えられていたものの再発見され、2016年現在ようやく300羽の大台に乗るまで回復した貴重な鳥だ。

オークランド近郊のアクセスの容易な保護区でも最近では見ることができ、主な所ではティリティリ・マタンギ島と言う島や、タファラヌイ自然公園という保護区などが挙がる。タカへが身近になってきたのは嬉しい限りだ。

50年間絶滅していた!?NZの飛べない鳥、タカへの再発見物語

飛べない鳥が多く生息することで知られるニュージーランド。その中でも奇跡のような復活を遂げた鳥がいる。クイナ科で飛べない鳥、TAKAHE(タカへ)だ。 takahe @ tiritiri matangi island実はこのタカへは、50年もの間、記録上は絶滅した鳥だった。しかし”絶滅”から…

NZの飛べない鳥3:ウェカ

Weka

キーウィに似てはいるけど、こちらは主に昼間に餌を探して歩き回り、種類としては上のタカへと同じクイナの仲間。おそらくニュージーランドの飛べない鳥の中では最も見やすい鳥だろう。南島のグレートウォーク、たとえばミルフォードやエイベルタズマン国立公園でも見られる。山中でトレッキングをしているとササっとコースを横切ったり、人慣れしたやつなどはまるで街中のハトのようにランチタイムに現れておこぼれを狙ったりする。

オークランドから最もアクセスのよい繁殖地は、ワイヘケ島の隣にある小さな島「ロトロア島」だろう。ここならかなりの確率でウェカが見られる。タカへも最近この島に何羽か仲間入りしたので、こっそりおススメのスポットだ。

NZの飛べない鳥4:カカポ

Sirocco in a tree
マオリ語でKAKAは”オウム”、POは”夜”で、カカポとは「夜行性のオウム」を意味する。世界で唯一の飛べないオウム、世界で唯一の夜行性のオウム、世界で唯一の繁殖方法を持つオウム・・と数え上げればきりがない、KIWIと同じくらい不思議な生態を数多く持った鳥だ。

ニュージーランドの飛べない鳥の中では最も絶滅に瀕していて、2014年のデータでは僅か125羽を数える程度しかいない。すべて厳重に管理された沖合の島で保護されていて、めったなことでは一般人は見ることさえできないだろう。

そんなカカポも一羽だけ「親善大使」に任命されて、一般公開ならぬ「種の広報活動」をするために人々の前にやってくるやつがいる。シロッコ(sirocco)と名付けられたその親善大使は、幼いころに病気をもったおかげで人間に育てられて人に懐いてしまい、繁殖とは別の任務を請け負うことになったという。なんだかおもしろい設定だが、環境省もいたって真面目で、時折ある一般公開・・じゃなかった、シロッコによる広報活動の場はすぐに予約で満席、シロッコは島で待つほかのカカポのために資金を調達して帰っていくのだ。

シロッコのおちゃめな一面を撮ったムービーが有名なのでぜひ見ていってほしい。

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NZの飛べない鳥5:ペンギン

Yellow Eye Penguin Satisfaction - Curio Bay - 1920px

ニュージーランドの海域にのみ生息するペンギンは7種類もいて、そのうち4種類は一般の旅行者でも見ることができる。これは全世界で18種類しかいないことを考えれば驚異的な数字と言ってもいい。

ニュージーランドで最も有名なペンギンスポットは南島オアマルと言う町の「Blue Penguin Colony」だろう。ここならほぼ確実に世界最小のブルーペンギンが見られる。オアマル周辺、たとえばアカロアではホワイトフリッパード・ペンギンがみられ、南下してダニーデン周辺ではイエローアイドペンギンが比較的見やすい場所として知られている。野生のペンギンに出会うというのはニュージーランドならではのアクティビティだろう。

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園芸/造園/個人ガイド/コラム外山みのる
ニュージーランド(オークランド)在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。移住を目指して家族で奮闘中。お仕事は園芸や造園、個人ガイド、コラム執筆。

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