NATURE ニュージーランド

ちょっとだけNZの自然に詳しくなれるネイチャーマガジン

タカプナビーチで化石発見!?オークランドに眠る「化石の森」へ行ってきた!

タカプナビーチで化石発見!?オークランドに眠る「化石の森」へ行ってきた!

オークランドのボタニックガーデンを散策していたら、ちょうど「恐竜展」なるものがやっていた。ニュージーランドの化石についてのパネルもあって何気なく見ていると、何やらオークランド地域でも化石が見られる場所があるらしい。
「そんなところ、あったかな?」
読み進めてみると・・、なんと場所はノースショアのタカプナ(ハーバーブリッジを渡った先の地域)で、しかもいつでも誰でも見られるものらしい。

僕はオークランドに住んでいるのに、灯台下暗しとはまさにこのこと。そんな面白そうな場所があるなら、すぐにでも行ってみようと足を運んでみた。場所はタカプナ、日本人もよく利用する「タカプナ・ビーチ」の駐車場からすぐの岩場。ここに、「化石の森」が広がっているというのだ。

タカプナの「フォッシル・フォレスト(化石の森)」

干潮の時間から少し過ぎたころ、ハーバーブリッジを渡ってタカプナビーチに到着した。ボート発着場とカフェのある駐車場に車を停めて、ビーチを北に歩いてみた。なるほど、ビーチが途切れると黒々とした岩場があとに続いている。でも、いったいどれが化石なんだろう?

駐車場からすぐのところに、こんな看板があった。

タカプナビーチ北側にある「化石の森」案内
タカプナビーチ北側にある「化石の森」案内

 

「Takapuna Reef Fossil Forest」(タカプナ岩礁の“化石の森”)と題した案内板には、ここに化石がどうやってできたのかが説明されている。どうやら、かつて近くの火山が噴火して、ここにあった森があっという間に溶岩に覆われ、年月を経て化石化したり、樹があった場所に丸い空洞ができたりしているらしい。写真もあって分かりやすい。なるほど、じゃぁ丸い跡がある岩を探せばいいわけだ。

タカプナビーチから北側から先は、ちょっとした崖に沿って「タカプナ・ネイチャー・トレイル」という散歩コースが伸びている。化石を探しながら歩いてみると・・・あった!化石らしきもの、発見!

あった!ビーチに化石がごろごろ

タカプナビーチの化石の森1
タカプナビーチの化石の森1 photo by Flicker

素人にも分かるだろうかと心配だったけど、それは杞憂だった。
あきらかにそこに樹があったと思われる岩が、探してみるとごろごろ転がっている。上の写真は、樹の周りを覆った溶岩が急速に冷えて固まり、年月を経て樹のあった部分だけ丸く空洞になっているのが見て取れる。

タカプナビーチの化石の森
タカプナビーチの化石の森2 ここにも樹があったんだろう。
タカプナビーチの化石の森3 これなんかはとても分かりやすい。幹がなぎ倒され、そのまま溶岩に飲み込まれたんだろう。
これだけは柵がしてある。かなり大きなカウリの大木があったらしい。

ププケ湖火山の噴火と化石の成り立ち

タカプナのププケ湖

ちょっと話がそれるけど、タカプナにある湖「ププケ湖」ってどうやってきできたかご存知だろうか?

実はここは、火山の大爆発でできたクレーター。20万年前にププケ火山が大爆発し、あとにできたクレーターに水がたまってできたものだ。

ププケ火山の噴火は周囲を溶岩と火山灰で埋め尽くしてしまったらしい。当時は現在よりも海の水位が低く、タカプナビーチのあたりも深い森に覆われていたが、これも流れる溶岩に埋まってしまった。これが水位の上昇とともに浸食作用で露出し、現代に「化石の森」として僕らの前に蘇ったのだ。

タカプナビーチの中央にも化石の樹がある!

「化石の森」に関する面白いニュースがある。

2014年のある日、タカプナビーチを家族で歩いていた子どもが、潮の引いたビーチに黒くて細い岩が横たわっているのを見つけた。

「これって化石じゃないの?」

そこは砂浜のビーチのど真ん中で、「化石の森」として知られる岩場からはずいぶん離れている。子どもの両親が専門家に相談すると、やはりこれは樹の化石だった。永い間砂に埋もれていたものが、何かの拍子に表に出てきたらしい。

ニュースになった化石発見 by scoop.co.nz

 

「子どもが化石を発見した!」というこのニュースは、オークランドもまだまだ隠された化石があることを人々に知らせてくれた。興味がある人は見に行ってみよう。場所はpark Avenueに近いビーチで、干潮の砂浜で見られる。もしかしたら、砂の気まぐれによっては埋まっているかもしれないけど・・

20万年前の火山の噴火によって埋まってしまったかつての森を想像しながらタカプナビーチを歩いてみよう。きっといつもと違う発見があるはずだ。

所要があってオークランドシティからハーバーブリッジを渡った先の地域・ノースショアへ行ってきた。ここは割と高級な…

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

コメントはこちら

*

COMMENT ON FACEBOOK

こんな記事も読まれてます

ニュージーランドの”飛べない鳥”全5種類を写真で紹介。世界でここだけのユニークな鳥たち

ニュージーランドの”飛べない鳥”全5種類を写真で紹介。世界でここだけのユニークな鳥たち

人間がやってくるまで哺乳類がおらず、”鳥の楽園”だったニュージーランド。長きにわたって天敵がいなかったおかげで多くの鳥たちは飛ぶことをやめ、あるいはほとんど飛ばなくなり、まるで進化の実験場のように思い思いの進化を遂げてきた。 現代のNZの鳥...
ワイヘキ島のワイナリー

【オークランドからの日帰り旅行】フェリーでいける!魅惑の島々 全7選

「オークランドから日帰り旅行をしたい!」 「オークランドで気軽にトレッキングをしに行きたい!」 「一日空いてるから日帰りでどこかに遊びに行きたい。けど車を借りるのも面倒だし・・」 国際空港がある関係で、オークランドで旅行の最初/最後の1~2...
【グレートウォーク – ファンガヌイ・リバー】 カヌーでの川下りを実行に移すまでの3つのステップ

【グレートウォーク – ファンガヌイ・リバー】 カヌーでの川下りを実行に移すまでの3つのステップ

ニュージーランドが誇るトレッキングコースのトップ9、グレートウォーク。その中でも唯一歩きではなく川下りが楽しめるのが、ワンガヌイ・リバー・ジャーニーだ。 前の記事ではこの川下りの概要について書いたので、ここでは具体的に実行に移すための3つの...
Kairuku penguin

現代のペンギンより大きい!体長130cmのペンギンの化石が大学の倉庫で見つかる。

なんだかニュージーランドらしくて面白いネイチャー・ニュース。オークランドで、太古のペンギンの化石が発掘されたというのだ。それも現代のペンギンよりも大きな、身長130センチ以上にもなろうかという巨大ペンギン。そんなすごい発見がどこであったんだ...
Return Top