※追記2022ーこの記事で紹介しているモツオラ島は植林が完了したため、現在は5日間のプログラムは募集していない。その代わり時々weeding day(除草作業)などの一日ボランティアはあるので、DOCのボランティアページを確認してみてほしい。
小さな無人島がそのまま自然保護区になっている、オークランド沖合の『モツオラ島 Motuora Island』。もともと羊や馬がいた牧草地に植林して、自然を戻そうとしている島で、冬の時期に定期的にボランティアを募集している。僕は5日間のプログラムに2回参加した。特別にスキルもいらず、だれでもできる自然保護ボランティア。どんな場所と作業内容だったか、写真も使って振り返ってみよう。
モツオラ島とは?
オークランド北にあるマタカナ地方「sandspit」という桟橋から船がでているモツオラ島。もともと牧草地だったところを政府が買取り、害獣となるイタチやネズミなどを根絶したうえで植林し、本来の自然を取り戻そうとしている環境保護区だ。
ブラウン・キーウィもこの島に放たれ、島に泊まれば野生のキーウィも見ることができる。
ボランティアのお仕事は?
ニュージーランドの植林シーズンは冬だ。これは冬の方が雨がおおく、植物が根付きやすいから。
モツオラ島の植林シーズンもその例にもれず冬場に行われる。
6月~9月にかけて、月一回の割合で5日間のボランティア・プログラムの募集がかけられるので、その時期にオークランドにいる場合はDOCの該当ページで日程を確認してみてほしい。一回につき3人前後の募集だと思う。
モツオラ島の植林はすべて自分たちで育てた苗木をつかう。ボランティアの仕事は、その苗木の植え替えや、植林、または植林した森の雑草取りになる。
半日弱働けばあとはフリータイムになるから、メンバーとゆっくり島を散策しよう。海も保護区になっているから貝やカニなどエモノは取れないが(笑)、パウア(アワビ)のキラキラした殻を拾ったりペンギンの巣穴を探したり、海岸を歩くだけで一日遊べる。
野生のキーウィに会えるかも!!
モツオラ島のボランティア・プログラムの最大のメリットは、野生のキーウィに会えることだ。植林された背の低い森にたくさんキーウィが生息しているから、夜にあるけば比較的出会いやすい。少なくとも本島の原生林を歩くより確率はずいぶん高いはずだ。地元のNZ人さえ、野生のキーウィに会ったという人はほとんどいない。見ることができれば、ずっと語れる面白い体験になる。
僕の体験談
僕はこの島があまりに面白くて2回も参加、計10日間も滞在した。sandspitまで自分でバスを乗り継いで移動して、そこからウォータータクシーで島に渡る。途中にはイルカもいた!ほかの参加者は、イギリス人&ドイツ人(一回目の参加時)、スイス人&NZ人(二回目)と国際色豊かで、みな20代だったと思う。僕も当時20歳だったから、大いに友達になり、そのあとヒッチハイクの旅を一緒にやったりした。
海の目の前の小屋に3人で寝泊まりし、DOCのレンジャーは専用の家に住んでいた。朝日を浴びながらゆっくり朝食をとって、笑いながら働いて、午後おそくから散策。夜も懐中電灯片手に歩き回って、キーウィやブルーペンギンを見て回った。
これらがすべて無料で体験できるというのだから(食料は持ち込みだけど)、これは参加しない手はない。オークランドで冬場に時間があったら、ぜひ参加してみてほしい。
そのほかの自然保護ボランティアの体験談はこちら! ↓
団体名 | 仕事内容 | 参加方法と体験談 |
---|---|---|
ティリティリマタンギ島 Tiritiri matangi Island | エサ場や水場の管理、バードカウント、植林etc | 体験談を読む |
アーク・イン・ザ・パーク Ark in the Park | トラップを森に仕掛けて害獣退治、ハイキングコースの整備 | 体験談を読む |
モツイヘ島 Motuihe Island | 植林、苗の管理 | 体験談を読む |
モツオラ島 Motuora Island | 植林、苗の管理 | 体験談を読む |
ロトロア島 Rotoroa Island | 植林 | 体験談を読む |
カイパティキ・プロジェクト Kaipatiki Project | 植林、苗の管理、外来の雑草退治 | 体験談を読む |
モツタプ島 Motutapu Island | 植林、苗の管理、雑草駆除 | 体験談を読む |
シェイクスピア自然公園 Shakespear regional park | 植林 | 体験談を読む |
Last Updated on 2022年9月21日 by 外山みのる
コメントはこちら