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シルバーファーンだけじゃない!ニュージーランドの変わったシダ7選

シルバーファーンだけじゃない!ニュージーランドの変わったシダ7選

ニュージーランドは言わずと知れた『シダ王国』だ。

全部で200種類ほどのシダが知られていて、そのうち4割は世界のどこにもないこの国固有のもの。特に「シルバーファーン」というシダは新国旗案のモチーフに採用されたり、ラグビー代表のオールブラックスのロゴやニュージーランド航空のロゴに使われていたりと、まさにニュージーランドを象徴する植物として扱われている。

さて、今日はニュージーランドで実際によく見ることができるシダをいくつか挙げてみよう。シルバーファーンだけでなく、まだまだ知られていない珍しいシダがたくさんある。以下のシダは、どれもトレッキングの最中に見ることができる種類ばかりだ。

シルバーファーン Silver Fern

シルバーファーン photo by Flicker
シルバーファーン。裏返すと真っ白。

ニュージーランドのありとあらゆるデザインのモチーフになっているシルバーファーン。文句なしにNZで最も有名なシダだろう。
先住民族のマオリ族がシルバーファーンを重宝し、特別な意味をもたせたことが、伝統的に現代まで引き継がれている。
詳しい話は別の記事に書いたので、いちばん下にあるリンク先を読んでほしい。

ママク (ブラック・ツリーファーン)

ママク
ママクの新芽

見た目はシルバーファーファンに似る木性シダだが、ママクの方がずいぶんがっしりと大きく育ち、その高さは最大で20mにも達する。見た目はもはやシダと言うよりは樹だ。マオリ族はこの新芽を食料としていたようだ。たしかに、森で見るママクの新芽は、瑞々しい大きなぜんまいのようでおいしそう。学名はCyathea medullaris、主に北島で見られる。

クラウン・ファーン Crown Fern

クラウンファーン

森で群生しているのを見ると、その美しさに目を奪われてしまうほど美しいクラウン・ファーン。僕個人的には、森で出会うと一番うれしいシダ。特に北島のタラナキ山で出会ったクラウン・ファーンの群生は本当に見事だった(写真)。
学名はBlechnum discolor 、葉の長さは1mほどで、葉は中央が最も幅があり先端とつけ根が細い。

キオキオ Kiokio

kiokio
kiokio 2

森の開けた場所、トレッキングコース沿いや川べりなどに群生して生えていて、特に葉が赤みがかかっているので、イチバン分かりやすいシダだと思う。名前もキオキオといってなんとも覚えやすい。
こちらも新芽は日本で言うぜんまいやこごみのように摘み取って湯がけば食べられる。
学名はBlechnum novae-zelandiae。NZはこのブレクナムの仲間が多い。

スターファーン Star Fern

スターファーン
スターファーン2

森を歩いていると足元によく見かけるスターファーン。ちょっと手足の長いヒトデを連想させる独特のフォルムを持っている。名前がいくつもあって、英語ではスターファーンとかクリーク・ファーン(川べりのシダの意)。マオリ語ではキウィキウィ、キワキワなんて呼ばれる。学名はこちらもブレクナムの仲間、Blechnum fluviatile、大きさは50cmほど。

ラスプ・ファーン Rasp Fern

ラスプ・ファーン rasp fern
ラスプ・ファーン rasp fern

キオキオの小さいバージョンともいえるシダで、こちらも葉が新しいときは赤いのでカンタンに見分けがつく。森の中の日の光が当たるような開けた場所によく見かける。学名はDoodia australis 、大きさは30~50cmほど、北島全土と南島の北側で見られる。

ちなみに、植物が赤いのは、どうやら紫外線対策ということらしい。
詳しくは、以前別の記事にしたので参考にしてほしい。

どうしてこんなに赤いの?NZのシダ「ラスプファーン」の赤さのヒミツ

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キドニーファーン Kidney Fern

kidney fern nz キドニー ファーン
キドニーファーン

キドニーファーンはずいぶんと変わった見た目で、言われなければシダだとは分からないくらいまん丸な葉を持っている。名前の由来は形が肝臓(キドニー)に似ているから。森の地面や朽ちかけた木に鈴なりになっていることが多く、一面にキドニーファーンが葉を広げている光景はちょっと壮観だ。

賢いことに、乾燥すると葉を閉じ、雨が降ると葉を全開にして水分量を調整する。
学名はHymenophyllum nephrophyllum 、これはNZの園芸店では売っていないので(育てるのが難しい)、僕もなんと発音するか分からない・・^^;。
葉の大きさは5~10cm程度、NZ全土で見られる。

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園芸/造園/個人ガイド/コラム外山みのる
ニュージーランド(オークランド)在住。20歳でNZワーホリ後、海外自転車旅や山小屋バイト等を経て再びNZへ。移住を目指して家族で奮闘中。お仕事は園芸や造園、個人ガイド、コラム執筆。

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