日本で桜と言えば春を連想し、すすきといえば秋を連想するように、ニュージーランドではポフツカワという花をもって夏を連想する。11月~1月ごろに真っ赤な花を木いっぱいに咲かせるので、別名「クリスマスツリー」なんて呼ばれ方もするポフツカワ。NZの夏の象徴、まさに国民的なお花だ。
しかし、実は花の色は赤だけじゃない。
12月上旬のある日、トレッキングをしていたら、偶然にも黄色いポフツカワを見つけることができた。今日はそんな珍しいポフツカワを紹介してみよう!
これは珍しい!黄色いポフツカワが咲いていた
僕が黄色いポフツカワを見つけた場所は、オークランドから車で40分くらいのオマナ自然公園(Omana Regional Park)。海沿いにビーチやキャンプ場を持つ広々とした森林公園のようなところだ。
海に面した牧草地に、真っ赤なポフツカワに交じって咲く黄色の花。原色同士のコントラストはものすごく人目を引いた。しかも、赤と黄色のポフツカワが隣同士に並んでいる。なんて珍しい光景なんだろう!
黄色いポフツカワは「Aurea」というレア品種
家に帰ってさっそく調べてみると、この黄色いポフツカワはやはり貴重な品種のようだ。
「アレア Aurea」という品種で、通常は見た目そのままに「イエロー・ポフツカワ」と呼ばれている。
1940年にベイ・オブ・アイランズのMotiti島という島で偶然に2本の黄色いポフツカワが発見され、そのたった2本をベースにして園芸品種として量産されて現在にいたっている。
ただ、やはり真夏のポフツカワと言えば燃えるような赤というイメージが強いおかげか、黄色いポフツカワはあまり人気がなく、いまだに珍しい存在のままでいるみたいだ。赤と黄色を交互に植えたらきっとキレイだと思うんだけど・・そんな場面を見つけたら、またレポートしてみたい。
Last Updated on 2022年9月20日 by 外山みのる
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